カメラを止めるな!(2018)

カメラを止めるな!

■邦題:カメラを止めるな!
■上映時間:96分
■製作国:日本
■ジャンル:ホラー/コメディ
■配給:ENBUゼミナール
■公開:2018/06/23

■監督:上田慎一郎
■プロデューサー:市橋浩治
■脚本:上田慎一郎
■撮影:曽根剛
■特殊メイク:下畑和秀
■特殊造形:下畑和秀
■編集:上田慎一郎
■音楽:永井カイル
■ヘアメイク:平林純
■録音:古茂田耕吉
■助監督:中泉裕矢
■出演:濱津隆之真魚しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山崎俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、吉田美紀、合田純奈、浅森咲希奈、秋山ゆずき、山口友和、藤村拓矢、イワゴウサトシ、高橋恭子、生見司織、他
■ストーリー:
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。
■感想:
2018年68本目の劇場鑑賞。上田慎一郎監督による“シネマプロジェクト”第7弾作品にして記念すべき劇場用長編デビュー作。その巧みな脚本が評判を呼び、日本のみならず海外の映画祭でも話題を集めたゾンビ・ホラー・コメディ。ネタバレ厳禁の映画は数あれど、本作も隠しておかないといけない情報が沢山あります。100%の状態で楽しむには、あらゆる情報を全てシャットダウンして観て欲しい。キャストに至っては誰もご存じありませんレベル。想像した内容とは全く違った。完全にエンタテイメントとして撮られていて、観客を笑わせ楽しませることに集中している。構成と脚本とアイディア次第で、しかも低予算で、こんなに面白い作品ができるという事を思い知らされる作品。劇場内で起こる大爆笑は久しぶり。
■評価:★★★★★

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(2018)

ウィンチェスターハウス アメリカで最

■邦題:ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷
■原題:WINCHESTER
■上映時間:99分
■製作国:オーストラリア、アメリ
■ジャンル:ドラマ、ホラー、伝記
■配給:REGENTS
■公開:2018/06/29
増築し続けないと、死ぬ。
■監督:ピーター・スピエリッグマイケル・スピエリッグ
■製作:ティム・マクガハン、ブレット・トムバーリン
■製作総指揮:ベネディクト・カーヴァー、ダニエル・ダイアモンド、トビン・アームブラスト、マイケル・バートン
■脚本:トム・ヴォーンピーター・スピエリッグマイケル・スピエリッグ
■撮影:ベン・ノット
■プロダクションデザイン:マシュー・パットランド
■衣装デザイン:ウェンディ・コーク
■編集:マット・ヴィラ
■音楽:ピーター・スピエリッグ
■出演:ヘレン・ミレンジェイソン・クラーク、セーラ・スヌーク、エイモン・ファーレン、フィン・シクルーナ=オプレイ、他
■ストーリー:
ウィンチェスター銃を開発し、莫大な資産を築いたウィンチェスター一族だったが、娘や夫に先立たれてしまった未亡人のサラ・ウィンチェスターは、高名な霊媒師から一族の不幸はウィンチェスター銃によって死んだ亡霊たちの仕業で、彼らを閉じ込めるために屋敷の建築を止めてはならないと告げられる。それを鵜呑みにして増改築を延々と続けるサラ。彼女の行動に疑問を抱いたウィンチェスター社の経営陣は、精神科医のエリックを屋敷に送り込むのだったが…。
■感想:
2018年64本目の劇場鑑賞。ヘレン・ミレンが、銃の製造販売で富を築いたウィンチェスター家の未亡人サラ・ウィンチェスターを演じる異色の伝記ホラー・サスペンス。今では幽霊屋敷として実際に観光名所にもなっている“ウィンチェスターハウス”を題材に、屋敷に巣くう亡霊たちを恐れて妄信的に増改築を繰り返した未亡人の姿を描く。カリフォルニア州サンノゼ、サウスウィンチェスター通り525に今も現存し、人々を恐れさせている幽霊屋敷“ウィンチェスターミステリーハウス”。サラ・ウィンチェスターの指示の下、1884年から1922年に彼女が死亡するまで、実に38年間、24時間365日、屋敷の建設工事が続けられた。現在はカリフォルニア州の国家歴史登録財にも指定され、サンノゼの観光地として観光客を迎えている。これは是非とも行ってみたい。建築物のインパクトに比べると怖くないのは残念。驚かし方も突然の大きな音での一辺倒で、同系監督としてジェームズ・ワンには到底及ばない。一番怖いのは、最後に映し出される実際のウィンチェスター婦人の写真。
■評価:★★★☆☆

孤狼の血(2017)

孤狼の血

■邦題:孤狼の血
■上映時間:126分
■製作国:日本
■ジャンル:ドラマ/犯罪/任侠・ヤクザ
■配給:東映
■公開:2018/05/12
警察じゃけぇ、何をしてもえぇんじゃ
■監督:白石和彌
■製作:村松秀信、木下直哉、堀内大示、新井重人、丸橋哲彦、吉崎圭一、宮崎伸夫、大村英治、吉村和文、丸山伸一、瀬井哲也、間宮登良松、荒波修、渡辺勝也、長谷幸範
■プロデューサー:天野和人
■企画プロデュース:紀伊宗之
■原作:柚月裕子
■脚本:池上純哉
■撮影:灰原隆裕
■特殊メイクデザイン:藤原カクセイ
■特殊造形:藤原カクセイ
■美術:今村力
■衣装:森口誠治
■編集:加藤ひとみ
■音響効果:柴崎憲治
■音楽:安川午朗
■音楽プロデューサー:津島玄一
VFXスーパーバイザー:小坂一順
ガンエフェクト納富貴久男
スクリプター:長坂由起子
■スタントコーディネーター:吉田浩之
■照明:川井稔
■製作統括:木次谷良助
■装飾:京極友良
■録音:浦田和治
■ヘアメイクデザイン:見勝彦
■助監督:山本亮
■キャスティングプロデューサー:福岡康裕
■出演:役所広司松坂桃李真木よう子音尾琢真駿河太郎中村倫也阿部純子滝藤賢一矢島健一田口トモロヲ井上肇、瀧川英次、沖原一生、さいねい龍二、中山峻、黒石高大嶋田久作、勝矢、野中隆光、田中偉登、ウダタカキ、九十九一、岩永ジョーイ、町田マリー伊吹吾郎MEGUMI中村獅童竹野内豊ピエール瀧石橋蓮司江口洋介、他
■ストーリー:
暴力団対策法成立直前の昭和63年。広島の地方都市、呉原。そこでは地場の暴力団“尾谷組”と、広島の巨大組織“五十子会”をバックに進出してきた新興組織“加古村組”が一触即発の状態で睨み合っていた。そんな中、呉原東署に赴任してきたエリート新人刑事の日岡秀一は、凄腕ながら暴力団との癒着など黒い噂が絶えないマル暴のベテラン刑事・大上章吾の下に配属される。すると赴任早々、加古村組系列のフロント企業経理担当が失踪する事件が発生、暴力団絡みの殺人事件と睨んだ大上は、さっそく日岡を引き連れ捜査を開始するのだったが…。
■感想:
2018年50本目の劇場鑑賞。人気作家・柚月裕子東映やくざ映画の金字塔「仁義なき戦い」へのオマージュを込めつつ書き上げたベストセラー小説を豪華キャストの共演で映画化した衝撃作。暴力団同士の抗争が激化する広島のとある地方都市を舞台に、暴力団が絡む事件の解決に乗り出したマル暴刑事が己の信念のみに従って進める法律無視の過激な捜査の行方を壮絶なバイオレンス描写とともに描き出す。原作未読。バイオレンス描写は好きですが、昔からヤクザ映画は観ないのですが、評判が良いので鑑賞。旬な人気キャストが豪快に暴れ回り、自分の正義以外は悪と掲げ、それぞれの生き残りをかけた戦いが繰り広げる。舞台は広島県呉市をモデルとした架空の都市なんで、広島弁がバリバリ飛び交います(下ネタも)。容赦ないバイオレンス描写。エロは少なめ。役所広司はもちろんなんですが、構成員の吉田滋を演じた音尾琢真(noちゃん)のチンピラ感が良かった。とくに真珠のくだりは面白い。この手のバイオレンス映画は最近韓国映画に圧されっ放しだったが、久しぶりに面白いのを見せてもらいました。本作はまさにビックリ、ドッキリ、◯◯◯◯ス。
■評価:★★★★☆

パシフィック・リム:アップライジング(2018)

パシフィック・リム:アップライジング

■邦題:パシフィック・リム:アップライジング
■原題:PACIFIC RIM UPRISING
■上映時間:111分
■製作国:アメリ
■ジャンル:アクション/SF/アドベンチャー
■配給:東宝東和
■公開:2018/04/13

■監督:スティーヴン・S・デナイト
■製作:トーマス・タル、メアリー・ペアレント、ジョン・ジャシュニ、ケイル・ボイター、ギレルモ・デル・トロジョン・ボイエガ、フェミ・オーガンズ
■脚本:エミリー・カーマイケル、キラ・スナイダー、スティーヴン・S・デナイト、T・S・ノーリン
■撮影:ダン・ミンデル
■音楽:ローン・バルフェ
■出演:ジョン・ボイエガスコット・イーストウッドケイリー・スピーニー菊地凛子ジン・ティエンバーン・ゴーマンアドリア・アルホナチャーリー・デイ、マックス・チャン、カラン・ブラル、イヴァンナ・ザクノ、新田真剣佑、シャーリー・ロドリゲス、リーヴァイ・ミーデン、ウェスリー・ウォン、リリー・ジー、チュウ・チュウ、ニック・E・タラベイ、マデリーン・マックグロウ、他
■ストーリー:
人類が謎の巨大生命体“KAIJU”との死闘を辛うじて制してから10年。地球は平穏を保っていたが、環太平洋防衛軍(PPDC)では将来の脅威に備えるべく新世代イェーガーの製造と若いパイロット候補生たちの訓練を続けていた。しかし、自らの命と引き換えに人類を救った英雄スタッカー・ペントコスト司令官の息子ジェイクは、周囲の期待に応えられないままPPDCを去り、違法行為に手を染めていた。そんな時、KAIJUへの復讐に燃える少女アマーラと出会ったジェイクは、やがて義理の姉で伝説のパイロット、森マコの説得を受け、PPDCに復帰し、かつてのパートナー、ネイト・ランバートと再会する。そんな中、正体不明の黒いイェーガー“オブシディアン・フューリー”が出現し、謎の暴走を始めるのだったが…。
■感想:
2018年35本目の劇場鑑賞。IMAX3D(字幕版)で鑑賞。前作から10年後を舞台に、再び出現した“KAIJU”に立ち向かうべく新世代の巨大ロボット“イェーガー”を操縦する若きパイロットたちの戦いを描く。続編なのに前作の主役でもあるローリー演じるチャーリー・ハナムが出ないのは残念。しかもローリーに関しては全く言及されてない。怪獣との攻防から10年の月日が経ち、個人でイェーガーを作るものまで現れる。自家製イェーガーのスクラッパーのトランスフォーマー感。とにかく“KAIJU”がなかなか出てこないのでビックリ。ギレルモ・デル・トロ監督の怪獣愛で描かれていた前作に対して、本作はスティーヴン・S・デナイト監督のロボット愛で描かれてます。それはロボットが映える昼間の戦いや、アクロバティックな動きはロボットの魅力を増大させおり、極めつけは“イェーガー”vs“イェーガー”。本作は今を象徴するロボットアニメの思わせるロボットに感じます。良かったのは、最終決戦の舞台が日本の東京だったことなんですが、場所は東京っぽいどこかの街でした。怪獣よりイェーガーの方が街をぶっ壊してます。全体的にあまりに中国を意識し過ぎなのが残念でした。ジェイクの最後の一言が、「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」の最後を思い出す。ニュート・ガイズラー博士演じるチャーリー・デイが、クリスチャン・スレイターに見えて仕方ない。
■評価:★★★☆☆

ダンガル きっと、つよくなる(2016)

ダンガル きっと、つよくなる

■邦題:ダンガル きっと、つよくなる
■原題:DANGAL
■上映時間:140分
■製作国:インド
■ジャンル:ドラマ/コメディ/スポーツ
■配給:ディズニー/ギャガ
■公開:2018/04/06
人類史上最も熱い、パパの愛と野望。
■監督:ニテーシュ・ティワーリ
■製作:アーミル・カーン、キラン・ラオ、シッダールト・ロイ・カプール
■脚本:ニテーシュ・ティワーリ、ピユーシュ・グプタ、シュレヤス・ジャイン、ニキル・メロトゥラ
■撮影:セトゥー
■音楽:プリータム
■出演:アーミル・カーン、ファーティマー・サナー・シャイク、サニャー・マルホートラ、ザイラー・ワシーム、スハーニー・バトナーガル、サークシー・タンワル、アパルシャクティ・クラーナー、他
■ストーリー:
誰よりもレスリングを愛するマハヴィルだったが、生活のために金メダルの夢を諦め、引退を決意する。そしてその夢は、まだ見ぬ息子へと託されるのだった。ところが授かった子どもは4人とも女の子だった。こうして再び夢を諦めたマハヴィルだったが、十数年後、長女ギータと次女バビータが男の子とケンカして圧倒したことを知り、自分の格闘DNAが娘たちに受け継がれていると確信する。そしてギータとバビータを金メダリストにするべく、嫌がる2人を相手にスパルタ特訓を開始するのだったが…。
■感想:
2018年34本目の劇場鑑賞。アーミル・カーンが、2人の娘を世界的レスリング選手に育て上げた実在の熱血パパを演じるスポ根家族ドラマ。観た人なら誰でもわかる超王道スポコン映画。インドでこんなにもレスリングが盛んだとは知らなかった。実話にフィクションを混ぜているのもインド映画らしい。誰よりもレスリングを愛するマハヴィルだったが、生活のために金メダルの夢を諦め引退を決意する。金メダルの夢はまだ見ぬ息子へと託されるのだった。ところが生まれた4人の子供はすべて女だった。インドでは女児より男児が生まれると親族に喜ばれる傾向があるみたいですが、息子が授かるよう様々なアドバイスをくれるが、どれも怪しいものばかりなのは笑える。本作はレスリングを通して自我に目覚め、成長していく長女ギータと次女バビータの物語。女の子でもチャンスを与えれば、可能性は無限に広がる。インドでの女性の権利について取り上げている映画。アーミル・カーンが27kgの体重増減で見せる役者魂も素晴らしい。
■評価:★★★★☆

ルーム(2015)

■邦題:ルーム
■原題:ROOM
■上映時間:118分
■製作国:アイルランド/カナダ
■ジャンル:サスペンス/ドラマ
■公開:2016/04/08
はじめまして、【世界】。
■監督:レニー・アブラハムソン
■製作:エド・ギニー、デヴィッド・グロス
■製作総指揮:アンドリュー・ロウ、エマ・ドナヒュー、ジェシー・シャピーラ、ジェフ・アークス、デヴィッド・グロス、ローズ・ガーネット、テッサ・ロス
■原作:エマ・ドナヒュー
■脚本:エマ・ドナヒュー
■撮影:ダニー・コーエン
■プロダクションデザイン:イーサン・トーマン
■衣装デザイン:リア・カールソン
■編集:ネイサン・ヌーゲント
■音楽:スティーヴン・レニックス
■出演:ブリー・ラーソンジェイコブ・トレンブレイジョーン・アレン、ショーン・ブリジャース、ウィリアム・H・メイシー、トム・マッカムス、アマンダ・ブルジェル、ジョー・ピングー、キャス・アンヴァー、ランダル・エドワーズ、ウェンディ・クルーソン、マット・ゴードン、他
■ストーリー:
5歳の誕生日を迎えたジャックは、狭い部屋に母親と2人で暮らしていた。外の景色は天窓から見える空だけ。母親からは部屋の外には何もないと教えられ、部屋の中が世界の全てだと信じていた。2人はある男によってこの部屋に監禁されていたのだった。しかし母親は真実を明かす決断をし、部屋の外には本物の広い世界があるのだとジャックに教える。そしてここから脱出するために、ついに行動を開始するのだったが…。
■感想:
7年間もひとつの部屋に監禁されているヒロインと、その間に生まれ、部屋の中しか知らない5歳の息子が辿る予測不能の運命を描く。映画は前半のインサイドと後半のアウトサイドの2部構成になってます。チラシを見る限り、サスペンス映画だとは思ってませんでした。チラシの背景をよく見ると、外に見えて部屋の中になってます。なるほど。どうやってこの部屋から脱出するのか?想像を超える方法での脱出でした。ジャックの数少ない言葉で、監禁された場所を見つけるのは凄い。脱出してハッピーエンドだと思っていたら、前半よりも大変な展開でした。ウイリアム・H・メイシーをもっと見たかった。とにかく涙が止まらない映画です。
■評価:★★★★☆

ブリッジ・オブ・スパイ(2015)

■邦題:ブリッジ・オブ・スパイ
■原題:BRIDGE OF SPIES
■上映時間:142分
■製作国:アメリ
■ジャンル:サスペンス、ドラマ
■配給:FOX
■公開:2016/01/08

その橋を踏み外せば世界が終わる。
冷たい戦争を止めたのは、
ひとりの男のやさしさだった。

■監督:スティーヴン・スピルバーグ
■製作:スティーヴン・スピルバーグ、マーク・プラット、クリスティ・マコスコ・クリーガー
■製作総指揮:アダム・ソムナー、ダニエル・ルピ、ジェフ・スコール、ジョナサン・キング
■脚本:マット・シャルマン、イーサン・コーエンジョエル・コーエン
■撮影:ヤヌス・カミンスキー
■プロダクションデザイン:アダム・ストックハウゼン
■衣装デザイン:カシャ・ワリッカ・マイモーネ
■編集:マイケル・カーン
■音楽:トーマス・ニューマン
■出演:トム・ハンクスマーク・ライランスエイミー・ライアンアラン・アルダ、スコット・シェパード、セバスチャン・コッホ、オースティン・ストウェル、ウィル・ロジャース、ミハイル・ゴアヴォイ、ドメニク・ランバルドッツィ、ノア・シュナップ、イヴ・ヒューソン、ジリアン・レブリング、ピーター・マクロビー、他

■ストーリー:
米ソ冷戦下の1957年、ニューヨーク。ルドルフ・アベルという男がスパイ容疑で逮捕される。国選弁護人として彼の弁護を引き受けたのは、保険を専門に扱う弁護士ジェームズ・ドノヴァン。ソ連のスパイを弁護したことでアメリカ国民の非難を一身に浴びるドノヴァンだったが、弁護士としての職責をまっとうし、死刑を回避することに成功する。5年後、アメリカの偵察機ソ連領空で撃墜され、アメリカ人パイロットのパワーズがスパイとして拘束されてしまう。アメリカ政府はパワーズを救い出すためにアベルとの交換を計画、その大事な交渉役として白羽の矢を立てたのは、軍人でも政治家でもない一民間人のドノヴァンだった。交渉場所は、まさに壁が築かれようとしていた敵地の東ベルリン。身の安全は誰にも保証してもらえない極秘任務に戸惑いつつも、腹をくくって危険な交渉へと臨むドノヴァンだったが…。

■感想:
実に3年ぶりのスピルバーグ監督作品です。監督はスピルバーグ、脚本はコーエン兄弟、主演はトム・ハンクスというドリームチームによって作られた作品。舞台はアメリカとソ連が冷戦状態にあった1950代〜60年代。ドノヴァン演じるトム・ハンクスが好演。後半の東ベルリンに舞台に移してからの緊張感がありした。ベルリンの壁が築かれるシーンが描かれていましたが、壁の最初のバージョンはコンクリートの塊と有刺鉄線の間に合わせの壁だったのは知りませんでした。後から良く見かけたセメント板の壁に取り替えられたみたいです。ラストのテレビの報道で家族が父親の手柄を知るシーンはとても良かった。

■評価:★3.8