映画「ガタカ」

ガタカ

■邦題:ガタカ
■原題:GATTACA
■上映時間:106分
■製作国:アメリ
■ジャンル:SF、サスペンス、ドラマ
■配給:COLTRI
■提供:コロンビア・ピクチャーズ
■公開:1998/04
■監督:アンドリュー・ニコル
■製作:ダニー・デヴィート、マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シェア
■脚本:アンドリュー・ニコル
■撮影:スワヴォミール・イジャック
■編集:リサ・ゼノ・チャーギン
■美術:ヤン・ロールフス
■衣装:コリーン・エイトウッド
■音楽:マイケル・ナイマン
■字幕:佐藤恵
■主演:イーサン・ホークユマ・サーマンアラン・アーキンジュード・ロウローレン・ディーンゴア・ヴィダルアーネスト・ボーグナイン、ザンダー・バークレイ、イライアス・コティーズ、ウナ・デーモン、エリザベス・デネヒー、マーヤ・ルドルフ、ブレア・アンダーウッド、メイソン・ギャンブル、トニー・シャルーブ、ジェイン・ブルック、他
■ストーリー:
遺伝子工学が発展した近未来。社会は遺伝子の優劣においてのみ人間の才能を判断していた。そのため、新生児は受精段階において遺伝子操作を行われ、遺伝子的に優秀な人材のみに選別されていた。そんな中、遺伝子操作をされることなく生まれてきたヴィンセントは、出生時に約30年の寿命と診断され、生まれた時から将来の見込みがない子供として育つ。やがて、ヴィンセントに遺伝子操作を受けた優秀な弟ができる。しかし、兄でありながら遺伝子の優れた弟には何をしてもかなわず、希望の無い生活を余儀なくされた。見せ付けられる差。やがて、ヴィンセントは宇宙飛行士を夢見るようになるが、その夢も劣性の遺伝子のため尽く断ち切られていった。しかし、そんな環境においても夢を追い続けたヴィンセントは、ある日、ずっと勝てなかった弟との度胸比べに勝ち、家を捨てて一人旅立つ。職を転々しながら下級クラスの生活を送った末、宇宙飛行士の施設“ガタカ”の清掃業についたヴィンセントは、ある日、闇業者の手配により、事故のため身障者となった元エリートに偽装し、“ガタカ”にエリート社員として潜り込む。しかし、そんなある日、ヴィンセントの正体を疑っていた上司が殺害され……。
■感想:
アンドリュー・ニコル監督のデビュー作品。遺伝子が全てを決定する未来社会を舞台に人間の尊厳を問うサスペンスタッチのSFドラマ。良く出来た作品です。近未来の映像がとても綺麗でした。マイケル・ナイマンの音楽もよかったです。時折見せるロケットが飛んでいくシーンは美しく描かれています。ジェロム・モロー本人に近づく設定は「リプリー」を思い出しました。検察官が訪問する時に、ジュード・ロウが足を引きずりながら階段を上るシーンは緊張感がありました。最後の検査で、検査技師が見逃してくれるシーンはよかったです。ヴィンセント演じるジュード・ロウの最後の行動はとても切ないです。宇宙に行くときに何も振動もなくスーツ姿で行けるのなら体を鍛えないでも大丈夫ではと思いました。SF映画が苦手な人にも観れる作品だと思います。
■評価:★★★★☆