映画「新宿インシデント」

新宿インシデント

■邦題:新宿インシデント
■原題:THE SHINJUKU INCIDENT
■原題:新宿事件
■上映時間:119分
■製作国:香港
■ジャンル:アクション、サスペンス
■配給:ショウゲート
■公開:2009/05/01
ジャッキーが挑むドラマチック・バイオレンス
■監督:イー・トンシン
■アクション監督:チン・ガーロウ
■製作:ウィリー・チャン、ソロン・ソー
■製作総指揮:ジャッキー・チェンアルバート・ヤン
■脚本:イー・トンシン、チュン・ティンナム
■撮影:北信康
■美術:オリヴァー・ウォン
■衣装:カスティーリョ・アンジェロ・バーナード、荒木里江
■編集:コン・チーリョン、チュン・カーフェイ
■音楽:ピーター・カム
■主演:ジャッキー・チェン竹中直人ダニエル・ウー、シュー・ジンレイ、加藤雅也ファン・ビンビン峰岸徹長門裕之、ジャック・カオ、ラム・シュー、倉田保昭、チン・ガーロウ、他
■ストーリー:
中国東北部の寒村でトラック整備士として働いていた鉄頭。実直な彼にはシュシュという幼馴染みの恋人がいたが、彼女は10年以上前に叔母を頼って日本へ留学し、その叔母が亡くなった後、音信不通になってしまった。そこで、鉄頭はシュシュを探し出すため日本へ向かい、密航船での上陸を果たす。そして、さしあたり新宿の歌舞伎町へ辿り着いたのち、同郷の阿傑ら密入国者がアジトにしている大久保のアパートで暮らし始めるのだった。こうして、仕事を転々としながらシュシュ捜索の手掛かりを探る鉄頭。そんなある日、警察の手入れで周囲が騒然とする中、刑事の北野と運命的に出会う。また、ついにシュシュを発見する鉄頭。しかし喜びも束の間、彼女は新宿を取り仕切るヤクザ三和会の幹部・江口の女房となっていたのだった。やがて、絶望感に打ちひしがれた鉄頭は、ある決心を固めるのだが…。
■感想:
2009年28本目の劇場鑑賞です。レイトショーで観ました。「忘れえぬ想い」のイー・トンシン監督作品。ジャッキー・チェンが持ち前のアクション演技を封印し、渾身のシリアス・ロールに挑んだバイオレンス・ドラマ。新宿・歌舞伎町を舞台に、音信不通の恋人を探し出すため日本に密入国した男がヤクザの組長や刑事と運命的に出会い、厳しい現実に直面しながら裏社会で生き抜こうともがく哀愁を帯びた姿を生々しく描く。冒頭の密航者たちが砂浜に上陸するシーンで、本物の貨物船が座礁しているのでお金かかっているなとおもいましたが、実際は本当にロシアの貨物船ジェーン号が座礁したのを利用して撮ったらしいです。しかしこのシーンに登場する警察官がちょっと間抜けに見えたのが残念でした。思っていたよりはバイオレンス描写はそれほどでもありませんでした。ジャッキー・チェンがアクションを封印するとやっぱり寂しいですが、中国からの不法入国者が新宿・歌舞伎町のヤクザ社会でのし上がっていくジャッキー・チェンは必見です。竹中直人はてっきりヤクザの役だと思っていたら、いい刑事役でした。
■評価:★★★☆☆

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