映画「ベニーズ・ビデオ」

■邦題：ベニーズ・ビデオ
■原題：BENNY'S VIDEO
■上映時間：105分
■製作国：オーストリア
■ジャンル：ドラマ、サスペンス
■発売元：デックス エンタテインメント
■販売元：株式会社デックスエンタテインメント
■公開：劇場未公開
■監督：ミヒャエル・ハネケ
■製作：ファイト・ハイドゥシュカ、ベルナール・ラング
■製作総指揮：ミヒャエル・カッツ、ゲブハルト・ツパン
■脚本：ミヒャエル・ハネケ
■撮影：クリスチャン・ベルジェ
■プロダクションデザイン：クリストフ・カンター
■主演：アルノ・フリッシュ、アンゲラ・ヴィンクラー、ウルリッヒ・ミューエ、他
■ストーリー：
スタンガンで虐殺される豚の映像に魅せられた少年・ベニーは、内に起こる衝動を抑えることが出来ず、ある日、面識のない少女を衝動的に殺害してしまう。だが、殺人という大罪を犯したにも関わらず、平常心を失わないベニー。そんな息子の罪を知って、事件を隠蔽するために両親が選択した道とは…。
■感想：
「セブンス・コンチネント」のミヒャエル・ハネケ監督作品。衝撃的な題材と演出で知られるオーストリアを代表する奇才、ミヒャエル・ハネケ監督が手掛けた初期作品シリーズの第2弾。冒頭で豚を屠殺するビデオ映像から始まり、ベニーが執拗にテープを巻き戻して、屠殺の瞬間をスロー再生で見るのには驚かされます。いやなムードで淡々と描かれていました。ベニーがレンタルビデオ屋で「悪魔の毒々モンスター」を何回も観ているシーンは面白かったです。ベニーが町で知り合った少女を屠殺ガンを使い衝動的に殺してしまいます。しかし、ベニーは少女の血をこぼしてしまった牛乳と同じように淡々と拭く姿は恐ろしく思えます。殺害シーンをビデオに撮っていたベニーが両親に観られて殺害がバレるのですが、両親がその事実を知ったあとの選択した行動が一番恐ろしく思えます。
■評価：★★★★☆

ミヒャエル・ハネケ DVD-BOX1