映画「Dr.パルナサスの鏡」

Dr.パルナサスの鏡

■邦題:Dr.パルナサスの鏡
■原題:THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
■上映時間:124分
■製作国:イギリス、カナダ
■ジャンル:ファンタジー、ミステリー
■配給:ショウゲート
■公開:2010/01/23
鏡の中は、
わがままな願望でいっぱい
この迷宮から、
大切なひとを救えるのか──?

■監督:テリー・ギリアム
■製作:ウィリアム・ヴィンス、エイミー・ギリアム、サミュエル・ハディダ、テリー・ギリアム
■製作総指揮:デイヴ・ヴァロー、ヴィクター・ハディダ
■脚本:テリー・ギリアム、チャールズ・マッケオン
■撮影:ニコラ・ペコリーニ
アートディレクション:デイヴ・ウォーレン
■衣装デザイン:モニク・プリュドム
■編集:ミック・オーズリー
■音楽:マイケル・ダナジェフ・ダナ
■字幕:松浦美奈
■出演:ヒース・レジャークリストファー・プラマージョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレルリリー・コールアンドリュー・ガーフィールドヴァーン・トロイヤートム・ウェイツ、他
■ストーリー:
2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。しかし、怪しげな装置に誰も興味を示さない。そんな中、何かに怯えているパルナサス博士。彼は、かつて悪魔のMr.ニックと契約を交わし、不死と若さを得る代わりに生まれてくる娘が16歳になったらMr.ニックに差し出すと約束してしまったのだ。そして、その期限である娘ヴァレンティナの16歳の誕生日が目前に迫っていた。一方、何も知らないヴァレンティナは、偶然救い出した記憶喪失の男トニーに心奪われる。トニーは一座に加わり、彼の魅力で女性客が増え始めるが…。
■感想:
2010年13本目の劇場鑑賞です。「ブラザーズ・グリム」「ローズ・イン・タイドランド」のテリー・ギリアム監督作品。一人の少女を助けるため、現実世界と不思議な鏡の中の幻想世界を行き来する主人公の姿を、イマジネーションあふれるヴィジュアルでファンタジックに描き出す。主演のヒース・レジャーが本作撮影半ばで急死してしまい、これが遺作となります。実は「ダークナイト」が遺作だと思っていましたが違いました。一時は完成が危ぶまれたが、ジョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレルの3人が後を引き継ぐ形で鏡の中の主人公を演じ分け、無事完成に漕ぎ着けたのは嬉しい。ヒース・レジャーの代わりをジョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレルの3人が交代で演じていますが、強引な展開ではなく自然に仕上がっていました。ヴァレンティナ演じるリリー・コールがとてもチャーミングでした。キッチュでカラフルな世界観や、全編に漂うダークで怪しげなムードなどテリー・ギリアム監督の独特のセンスと想像力を満喫できる作品です。
■評価:★★★★☆

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