映画「ハート・ロッカー」

ハート・ロッカー

■邦題:ハート・ロッカー
■原題:THE HURT LOCKER
■上映時間:131分
■製作国:アメリ
■ジャンル:アクション、サスペンス、戦争
■配給:ブロードメディア・スタジオ
■提供:ブロードメディア・スタジオポニーキャニオン
■公開:2010/03/06
永遠を思わせる戦場。
刹那を生きる男たち──。

■監督:キャスリン・ビグロー
■製作:キャスリン・ビグローマーク・ボール、ニコラス・シャルティエ、グレッグ・シャピロ
■製作総指揮:トニー・マーク
■脚本:マーク・ボール
■撮影:バリー・アクロイド
■プロダクションデザイン:カール・ユーリウスソン
■衣装デザイン:ジョージ・リトル
■編集:ボブ・ムラウスキー、クリス・イニス
■音楽:マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース
■音楽監修:ジョン・ビゼル
■字幕:菊池浩司
■出演:ジェレミー・レナーアンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズガイ・ピアースデヴィッド・モースエヴァンジェリン・リリー、クリスチャン・カマルゴ、他
■ストーリー:
2004年夏、イラクバグダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班では、任務中に殉職者が出たため、ジェームズ二等軍曹を新リーダーとして迎え入れることに。こうして、サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とした爆弾処理チームは、任務明けまで常に死の危険が孕む38日間を共にしていく。しかし、任務が開始されると、ジェームズは遠隔ロボットを活用するなど慎重を期して取るべき作業順序や指示を全て無視し、自ら爆弾に近づいて淡々と解除作業を完遂。任務のたび、一般市民かテロリストかも分からない見物人に囲まれた現場で張り詰めた緊張感とも格闘しているサンボーンとエルドリッジには、一層の戸惑いと混乱が生じる。そして互いに衝突も生まれるものの、ストレスを発散するように酒を酌み交わし、謎めいたジェームズの一面も垣間見ることで理解を深め結束していく3人。だがやがて、任務のさなか度重なる悲劇を目の当たりにしたことから、ある時ジェームズは冷静さを欠いた感情的行動に走り、3人の結束を揺るがす事態を招いてしまう…。
■感想:
2010年15本目の劇場鑑賞です。公開翌日劇場で観ました。「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日」「K-19」のキャスリン・ビグロー監督作品。死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿を力強く描き出した緊迫の戦争アクション。テロの脅威が続く混沌のイラクバグダッドを舞台に、爆発処理チームのリーダーとして新たに赴任した破天荒な主人公ら3人の兵士が尋常ならざるプレッシャーに晒されながら爆弾解除に取り組むさまを、徹底したリアリズムで生々しくスリリングに捉えていく。実に7年ぶりのキャスリン・ビグロー監督作品です。女性なのにこれほど男臭い映画が撮れるのには感心する。爆弾処理やゲリラとの戦闘の緊張感はただごとではなく、終始緊張感のある展開は、見終わった後はめっちゃ疲れました。誰もが命を落としうる戦場のリアリティを追求するため主要キャストを有名スターではない若手俳優を抜擢したのは正解だと思います。驚いたのは豪華俳優陣のサプライズ出演でした。請負チームリーダー役のレイフ・ファインズ、マット・トンプソン軍曹役のガイ・ピアース、リード大佐役のデヴィッド・モース、コニー・ジェームズ役で海外ドラマ「LOST」のケイト役のエヴァンジェリン・リリーが限られたシーンの中で存在感を発揮していました。
■評価:★★★★★