映画「ファーゴ」

■邦題：ファーゴ
■原題：FARGO
■上映時間：98分
■製作国：アメリカ
■ジャンル：サスペンス
■配給：アスミック＝シネセゾン
■提供：ワーキング・タイトル・フィルムズ
■公開：1996/10
■監督：ジョエル・コーエン
■製作：イーサン・コーエン
■製作総指揮：ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー
■脚本：イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
■撮影：ロジャー・ディーキンス
■編集：ロデリック・ジェインズ
■美術：リック・ハインリクス
■衣装：メアリー・ゾフレス
■音楽：カーター・バーウェル
■字幕：戸田奈津子
■主演：フランシス・マクドーマンド、スティーヴ・ブシェミ、ウィリアム・H・メイシー、ピーター・ストーメア、ハーヴ・プレスネル、ジョン・キャロル・リンチ、クリステン・ルドルード、他■ストーリー：
ミネソタ州ミネアポリスに住むカー・ディーラーのジェリー・ランディガードは借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、会社のオーナーでもある義父から身代金をいただこうと考えた。誘拐を実行するのは、前科者の従業員から紹介された妙な二人組、カールとグリムスラッド。だがジーンを自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまう。ブレイナードの女性警察署長マージ・ガンダーソンは事件を追ってミネアポリスに赴くが、その間にも狂い始めた誘拐計画は次々と犠牲者を産んでいく……。
■感想：
「未来は今」のジョエル・コーエン監督作品。アメリカ中北部の田舎町を舞台に、偽装誘拐が引き起こす惨劇とそれに関わる人々の奇妙な姿を描いたユニークな犯罪ドラマ。冒頭で「これは実話の映画化である」と出ますが、これは実話ではないみたいです。一面銀世界で繰り広げられるドラマと雰囲気は好きです。登場人物や会話が普通に描かれているのはよかったです。フランシス・マクドーマンド、スティーヴ・ブシェミ、ウィリアム・H・メイシー、ピーター・ストーメアと個性がある登場人物もいい。スカンジナビア民謡をフィーチャーした音楽も物語にピッタリです。スティーヴ・ブシェミ演じるカールをやたら「変な顔」と言われ続けているのは笑えました。警察官を射殺したのを偶然にも目撃した車を追跡するピーター・ストーメア演じるグリムスラッドの目は怖いです。ピーター・ストーメアは、ミッキー・ロークとブルース・ウィリスを足して2で割った感じに見えました。それにしてもマイク・ヤナギタは何者だったのか不思議です。それと雪に埋められた残りの金はどうなったのか気になります。
■評価：★★★★★