映画「乙女の祈り」

乙女の祈り

■邦題:乙女の祈り
■原題:HEAVENLY CREATURES
■上映時間:100分
■製作国:ニュージーランドアメリ
■ジャンル:青春・ドラマ
■配給:松竹富士
■公開:1995/09
■監督:ピーター・ジャクソン
■製作:ジム・ブース
■製作総指揮:ハンノ・ヒュース
■脚本:ピーター・ジャクソン、フランシス・ウォルシュ
■撮影:アラン・ボリンジャー
■編集:ジェイミー・セルカーク
■美術:グラント・メイジャー
■字幕:戸田奈津子
■出演:メラニー・リンスキーケイト・ウィンスレット、サラー・パース、クライヴ・メリソン、ダイアナ・ケント、サイモン・オコナー、他
■ストーリー:
52年、ニュージーランドクライストチャーチ。女子高に通うポウリーンは、イギリスからの美しい転校生ジュリエットと熱烈な友情を育む。ポウリーンは下宿屋を営む低所得の家庭に育ち、ジュリエットは名門大学の学長の娘と、まるで環境の異なる2人だが、マリオ・ランザのオペラ、ヒロイックな冒険物語、ハリウッドの美形スターなど、好みや感性は驚くほど似通っていた。疎ましい現実を忘れさせてくれるものに崇拝の念を抱く彼女たちの豊かな想像力は、やがて「ボロウィニア王国」という聖なるものたちの物語を生み出した。作家を夢見る2人は、ジュリエットが肺結核で入院生活を送る間も、文通を通じて何世代にも渡る物語を膨らませていった。その間、下宿人の1人にポウリーンは処女を捧げる。彼女たちの意識はますます自身を離れ、この傾向はジュリエットの退院後にいよいよ強まり、2人はフィクションの世界にのめりこんでいく。
■感想:
劇場で観ました。ピーター・ジャクソン監督ということで観ました。「乙女の祈り」というタイトルですが内容は全然違います。実際に起きた事件の映画化です。映像は美しく描かれていますが、内容はブラックです。「ボロウィニア王国」に出てくる粘土で作られた人形は妙にリアルです。母親に最後のケーキを勧めるポウリーンの目は恐ろしい目をしていました。思春期の持つ残酷さを描いた心理描写はお見事だと思います。
■評価:★★★★☆