映画「ロード・オブ・ウォー」

ロード・オブ・ウォー

■邦題:ロード・オブ・ウォー
■原題:LORD OF WAR
■上映時間:122分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ドラマ
■配給:ギャガ=ヒューマックス
■公開:2005/12/17
■監督:アンドリュー・ニコル
■製作:ニコラス・ケイジ、ノーマン・ゴライトリー、アンディ・グロッシュ、アンドリュー・ニコル、クリス・ロバーツ、テリー=リン・ロバートソン、フィリップ・ルスレ
■製作総指揮:ブラッドリー・クランプ、クリストファー・エバーツ、ファブリス・ジャンフェルミ、ゲイリー・ハミルトン、マイケル・メンデルソーン、アンドレアス・シュミット、ジェームズ・D・スターン
■脚本:アンドリュー・ニコル
■撮影:アミール・M・モクリ
■編集:ザック・ステーンバーグ
■美術:ジャン・ヴァンサン・プゾス
■衣装:エリザベッタ・ベラルド
■音楽:アントニオ・ピント
■主演:ニコラス・ケイジイーサン・ホークブリジット・モイナハンジャレッド・レトーイアン・ホルムドナルド・サザーランド、サミ・ロティビ、イーモン・ウォーカー、他
■ストーリー:
ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ、少年時代に家族とともにアメリカに渡ったユーリー・オルロフ。やがてニューヨークにレストランを開いた両親を手伝い、そこで働くユーリーはある時、ギャング同士の銃撃戦を目撃する。この時彼は、食事を提供するレストランと同じように、いまの世の中では武器を必要としている人に武器を提供する仕事が求められていると気づき、弟のヴィタリーと2人で武器売買の事業を始める。危険と隣り合わせの裏社会で天性の才覚を発揮し、世界有数の武器商人へと成長していくユーリー。しかし、そんな彼にインターポールのバレンタイン刑事が迫ってゆく…。
■感想:
2006年初の劇場鑑賞です。レイトショーで観ました。「ガタカ」「トゥルーマン・ショー」「ターミナル」のアンドリュー・ニコル監督作品。史上最強の「武器商人」と呼ばれた一人の男の実像をシニカルなタッチで描いたアクション・エンタテインメント。鑑賞した日は偶然にも主演のニコラス・ケイジにお誕生日でした。この映画を戦争アクション映画を期待して観ると、期待ハズレになると思います。冒頭の弾からの視点で、工場で弾が作られてアフリカに渡りカラシニコフから発射され人を射殺するシーンは印象的でした。ユーリーが武器商人になる理由はいたってシンプルでした。レストランが必要としている人に食事を提供するかのように、武器を必要としている人に武器を提供する。需要があるから供給があるということです。ユーリーとバレンタイン刑事との駆け引きや、ユーリーと弟のヴィタリーの関係の描写もよかったです。ヴィタリー役のジャレッド・レトーはいい味出してました。ラストのオチにも説得力を感じました。戦争が終らない原因がよく理解できます。ラストで「世界の5大武器輸出国は、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、中国である。そしてこの5カ国は、国連の常任理事国でもある。」のを見て戦争は終わらないと確信しました。
■評価:★★★★☆