映画「ヒトラー 〜最期の12日間〜」

ヒトラー 〜最期の12日間〜

■邦題:ヒトラー 〜最期の12日間〜
■原題:DER UNTERGANG
■上映時間:155分
■製作国:ドイツ、イタリア
■ジャンル:ドラマ、戦争
■配給:ギャガ=ヒューマックス
■公開:2005/07/09
■監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
■製作:ベルント・アイヒンガー
■原作:ヨアヒム・フェスト、トラウドゥル・ユンゲ
■脚本:ベルント・アイヒンガー
■撮影:ライナー・クラウスマン
■美術:ベルント・レペル
■音楽:ステファン・ツァハリアス
■主演:ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ラーラ、ユリアーネ・ケーラートーマス・クレッチマン、コリンナ・ハルフォーフ、ウルリッヒ・マテス、ハイノ・フェルヒ、ウルリッヒ・ノエテン、クリスチャン・ベルケル、ミハエル・メンドル、マティアス・ハービッヒ、ゲッツ・オットー、他
■ストーリー:
1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。ベルリン市内も混乱を極め、民兵は武器も持たずに立ち向かい、戦争に参加しない市民は親衛隊に射殺されていく。そして側近たちも次々と逃亡する中、ヒトラーは敗北を認めず最終決戦を決意するが…。
■感想:
「es[エス]」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品。ヒトラーの秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲの目を通して歴史的独裁者の知られざる側面を浮き彫りにしていく衝撃の実録ドラマ。見応えありました。ナチスドイツの崩壊を淡々と描かれています。敗北を認めないヒトラーと否定的なことを言えない側近達、迫りくる破滅に直面した人間の葛藤がいいです。ヒトラー演じるブルーノ・ガンツの怪演も見所です。ゲッペルス夫人が寝ている自分の子供達を毒殺してシーツで顔を隠すと足の部分が出てくるシーンは観ていて辛いものがありました。戦争の愚かさを感じさせられます。ラストに生前のユンゲのインタビューも印象的。
■評価:★★★★☆