TV「マスターズ・オブ・ホラー/ムーンフェイス」

ムーンフェイス

■邦題:マスターズ・オブ・ホラー/ムーンフェイス
■原題:MASTERS OF HORROR: INCIDENT ON AND OFF A MOUNTAIN ROAD
■上映時間:58分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ホラー
■配給:角川ヘラルド映画
■提供:IDT ENTERTAINMENT、NICE GUY PRODUCTIONS、INDUSTRY ENTERTAINMENT
■監督:ドン・コスカレリ
■製作総指揮:キース・アディス、モリス・バーガー、スティーヴン・R・ブラウン、アンドリュー・ディーン
■原案:ジョー・R・ランズデール
■原作:ジョー・R・ランズデール
■脚本:ドン・コスカレリ、スティーヴン・ロマーノ
■撮影:ジョン・ジョフィン
■編集:パトリック・マクマホン
■美術:デヴィッド・フィッシャー
■衣装:リン・ケリー
■音楽:クリス・ストーン
■字幕:高内朝子
■主演:ブリー・ターナー、ジョン・デサンティス、イーサン・エンブリー、ヘザー・フィーニー、アンガス・スクリム、他
■ストーリー:
月明かりが照らし出す山道を一人、車を走らせていたエレンは、道路に止まっていた車に激しく衝突する。気絶したエレンがようやく目覚めてみると、相手の車にドライバーの姿は見当たらなかった。エレンが探しに行こうとすると突然男が現れ、鋭利な凶器を投げてきた。危うく殺されそうになったエレンだが、相手をよく見ると体が白く歯はメタリックな銀色に輝き、まるで月のよう……まさしくムーンフェイスだった。追われて山中を逃げるエレンは、元軍人の夫ブルースから学んだサバイバル術を必死に思い出そうとしていた。夫の「自然の中にも武器がたくさんある」の言葉を心の中で反芻しながら、次々とトラップを仕掛けていく。エレンはムーンフェイスを幾つかのトラップにかけたが執拗な追跡にあい、ついに断崖絶壁に建つ古ぼけた家の前にたどり着くが、そこはムーンフェイスの隠れ家だった。そして、ムーンフェイスが背後に迫ってきていた……。
■感想:
「ファンタズム」のドン・コスカレリ監督作品。アメリカのTV局“SHOWTIME”が企画したホラー・プロジェクト<マスター・オブ・ホラー>。トビー・フーパーダリオ・アルジェントジョン・カーペンターはじめホラー界を代表する巨匠監督13人がホラー作品を競作したアンソロジー・プログラム。ひとり車を走らせていたエレンが山道で接触事故を起こす。そこで遭遇したのは犠牲者を片手にぶら下げた殺人鬼「ムーンフェイス」だった。山中を逃げるエレンは、殺人鬼を撃退する方法を必死で考え始める・・・。「クライモリ」を彷彿させるようなシチュエーションですが、ムーンフェイスのキャラクターは「サランドラ」を思い出します。月を背景に道路脇からジャンプして颯爽と現れるムーンフェイスのシーンはかっこよかったです。エレンはピンチになると元軍人の夫ブルースから学んだサバイバル術を思い出して、トラップを仕掛けながらムーンフェイスに立ち向かっていく展開はよかったですが、話の展開は永延とエレンとムーンフェイスの対決のみです。エレンの強さには驚きましたが、夫ブルースのお陰で強くなって生き延びれたのに、夫ブルースを殺して車で運んでいる最中だったのには驚きましたが、夫ブルース殺しをムーンフェイスに仕業に仕立てるという最悪なオチでした。
■評価:★★★☆☆