「マスターズ・オブ・ホラー/ゾンビの帰郷」

ゾンビの帰郷

■邦題:マスターズ・オブ・ホラー/ゾンビの帰郷
■原題:MASTERS OF HORROR: HOMECOMING
■上映時間:59分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ホラー、コメディ
■配給:角川ヘラルド映画
■提供:IDT ENTERTAINMENT、NICE GUY PRODUCTIONS、INDUSTRY ENTERTAINMENT
■監督:ジョー・ダンテ
■製作総指揮:キース・アディス、モリス・バーガー、スティーヴン・R・ブラウン、アンドリュー・ディーン
■原案:デイル・ベイリー
■原作:デイル・ベイリー
■脚本:サム・ハム
■撮影:アッティラ・スザレイ
■編集:マーシャル・ハーヴェイ
■美術:デヴィッド・フィッシャー
■衣装:リン・ケリー
■音楽:ハミー・マン
■字幕:林完治
■主演:ジョン・テニー、ロバート・ピカード、ショーン・ケアリー、テリー・デヴィッド・マリガン、テア・ギル、ナサニエル・デヴォー、他
■ストーリー:
ある夜、元大統領演説ライター兼選挙顧問のデイビッド・マーチと女性憲法学者のジェリー・クリーバーは車でゾンビ兵士をはねてしまう。すると次々とゾンビ兵士が現れ、2人に迫ってきた。この異常な事態は、4週間前に始まった。大統領選を3週間前にして、TVのトークライヴ番組でデイビッド、ジェリー、人気キャスターの三人が議論を交わしていた。途中、戦争で息子を亡くした母親を前に、デイビッドが言葉を詰まらせこう言った。「もし一つ願いがかなうのなら、ご子息に戻ってきて欲しい。彼らなら言えるからです。意義ある戦争だったと……」そのコメントを聞いた大統領はいたく感激し、自らの演説でそのまま流用した。その2日後に異変が起きた。戦地から戻って来た兵士の死体が次々と生き返ったのだ。大統領側は、ゾンビ兵士に選挙権を与えれば投票数が増えると目算し、選挙権を与えてしまう。日常生活に入り込んだゾンビの姿を映し出すTVメディア、そしてそれを巧みに利用しようとする大統領の選挙本部。ところがゾンビが「嘘の戦争のために、女や子供が殺された」と発言し、大統領に投票しないことを公言すると事態が急変した……。
■感想:
ハウリング」のジョー・ダンテ監督作品。アメリカのTV局“SHOWTIME”が企画したホラー・プロジェクト<マスター・オブ・ホラー>。トビー・フーパーダリオ・アルジェントジョン・カーペンターはじめホラー界を代表する巨匠監督13人がホラー作品を競作したアンソロジー・プログラム。ゾンビが大統領選挙を揺り動かしたことをメディアが発見し、恐怖とスキャンダルが国を支配する。デイル・ベイリーの受賞短編作品の「Death & Suffrage」をもとに、ゾンビ・ホラーと現代の政治風刺を融合させた作品。ゾンビが題材ですが、怖くはありません。登場するゾンビ兵士は意思を持っているので意味のない人殺しは行いません。生き返ったゾンビ兵士が戦争を批判する内容でした。ゾンビ兵士は一度死んでいるので、殺すことは出来ません。黒人の老夫婦が一人のゾンビ兵士をレストランに招きいれて、戦争で亡くなった息子の事をゾンビ兵士に話をするシーンは好きです。デイビッドが子供の頃に兄を銃で撃ち殺す回想シーンがありますが、都合よく記憶から排除できるのかが疑問でした。
■評価:★★★☆☆