映画「父親たちの星条旗」

父親たちの星条旗

■邦題:父親たちの星条旗
■原題:FLAGS OF OUR FATHERS
■上映時間:132分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ドラマ、戦争
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■公開:2006/10/28
■監督:クリント・イーストウッド
■製作:スティーヴン・スピルバーグクリント・イーストウッドロバート・ロレンツ
■共同製作:ティム・ムーア
■原案:ジェームズ・ブラッドリー、ロン・パワーズ
■脚本:ポール・ハギス、ウィリアム・ブロイルズ・Jr
■撮影:トム・スターン
■美術:ヘンリー・バムステッド
■衣装:デボラ・ホッパー
■編集:ジョエル・コックス
■音楽:クリント・イーストウッド
■字幕:戸田奈津子
■主演:ライアン・フィリップジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ、ジェイミー・ベルバリー・ペッパーポール・ウォーカー、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー、ジョン・スラッテリーロバート・パトリック、ニール・マクドノー、メラニー・リンスキー、トム・マッカーシー、クリストファー・バウアー、ジュディス・アイヴィ、スコット・リーヴス、スターク・サンズ、ジョセフ・クロス、ベンジャミン・ウォーカー、マイラ・ターリー、アレッサンドロ・マストロブーノ、ジョージ・グリザード、ハーヴ・プレスネル、ジョージ・ハーン、レン・キャリオー、クリストファー・カリー、ベス・グラント、コニー・レイ、アン・ダウド、メアリー・ベス・ペイル、デヴィッド・パトリック・ケリー、ジョン・ポリト、ネッド・アイゼンバーグ、ゴードン・クラップ、カーク・B・R・ウォーラー、トム・ヴェリカ、ジェイソン・グレイ・スタンフォード、他
■ストーリー:
太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真が銃後のアメリカ国民を熱狂させた。星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだったが…。
■感想:
2006年60本目の劇場鑑賞です。公開当日レイトショーで観ました。「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督作品。太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側それぞれの視点から描く2部作の第1弾。硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げる6名の兵士を写した有名な戦争写真の裏側に秘められた真実の物語を描く人間ドラマ。戦闘描写はありますが、戦争部分より実際に戦争に関わった人物に焦点を当てて描かれていました。戦争映画では当たり前のように描かれていた悪役と善玉をなくして、双方からの視点で描がかれているのは良かったです。戦闘描写は「プライベート・ライアン」を思い出しますが、最初に描かれているだけに「プライベート・ライアン」の方がインパクトありました。てっきり擂鉢山を占領し、米国国旗を掲揚して戦闘が終わったと思っていましたが、その後も31日にわたり激しい戦闘が続き、国旗を掲揚した6人のうち3人は戦死しましたが、味方の砲弾を受けて亡くなったマイクは気の毒でした。この戦争で、日本側はおよそ2万2000の兵士の中で生き残ったのは1000人で、米国側は6821名が戦士で、2万名が負傷したそうです。エンドロールの当時の写真も印象的でした。硫黄島へ向かっている途中に飛行機に夢中になって戦艦から落ちた兵隊さんはどうなったのか気になります。やっぱり助けてもらってないのか、これも戦死になるのか、気になります。
■評価:★★★★☆