映画「ニア・ダーク/月夜の出来事」

ニア・ダーク/月夜の出来事

■邦題:ニア・ダーク/月夜の出来事
■原題:NEAR DARK
■上映時間:96分
■製作国:アメリ
■ジャンル:アクション、ホラー
■配給:東北新社
■公開:1988/10
■監督:キャスリン・ビグロー
■製作:スティーヴン=チャールズ・ジャッフェ
■製作総指揮:エドワード・S・フェルドマン、チャールズ・R・ミーカー
■脚本:エリック・レッド、キャスリン・ビグロー
■撮影:アダム・グリーンバーグ
■編集:ハワード・スミス
■音楽:タンジェリン・ドリーム
■字幕:木原たけし
■主演:エイドリアン・パスダー、ジェニー・ライトランス・ヘンリクセンビル・パクストンジャネット・ゴールドスタイン、ジョシュア・ミラー、マーシー・リーズ、ティム・トマーソン、他
■ストーリー:
ある晩、道端にたたずむメイという美少女を車に乗せたケリブは、彼女が吸血鬼であることを知らずに恋をしてしまう。そしてメイとキスをしたケリブは、その際彼女に噛まれてしまい、自らも吸血鬼となって仲間と行動を共にし、警察に追われる羽目になる。
■感想:
キャスリン・ビグロー監督デビュー作品。吸血鬼の少女に噛まれ同族となり、その集団に加わった青年の逃避行と戦いを西部劇タッチで描いたホラー・アクション。吸血鬼映画と西部劇を上手に融合させた作品だと思います。吸血鬼映画ではありますが、今までのタイプの吸血鬼映画と異なります。十字架やニンニクというお約束の要素はありませんし、狼やコウモリ変身したり、空を飛んだりという事もありません。現代社会の中に埋没しながら生活している吸血鬼一族がよく描かれていました。一族も個性のあるキャラクターが良かったですが、特にランス・ヘンリクセンが渋かったです。突然、吸血の仲間になったケリブが吸血鬼なりきれず苦悩するのが丁寧に描かれていました。行方不明になったケリブを探す父親と妹ですが、一生懸命に兄を探す妹がとても健気でした。吸血鬼に噛まれて血を吸われると吸血鬼になりませんが、噛まれるだけなら吸血鬼になるそうです。バーで客や店員を皆殺しにするバイオレンス描写も見応えありました。吸血鬼は日光に当たると身体が燃えて最後には爆発するのですが、燃え上がるシーンは良かったです。吸血鬼になっても血を輸血する事により、人間に戻れる設定は斬新でしたが、それに対しての説明部分がありませんでした。冒頭でメイが吸血鬼のくせにソフトクリームを食べていましたが、これも獲物を誘き出す作戦だったのかも知れませんが、ケリブがまんまと罠に掛かってました。
■評価:★★★★☆