映画「ディレクターズカット/ブレードランナー 最終版」

ディレクターズカット/ブレードランナ

■邦題:ディレクターズカット/ブレードランナー 最終版
■原題:BLADE RUNNER: THE DIRECTOR'S CUT
■上映時間:116分
■製作国:アメリカ、香港
■ジャンル:SF
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■提供:ラッドカンパニー
■公開:1992/10
■監督:リドリー・スコット
■製作:マイケル・ディーリー
■製作総指揮:ハンプトン・ファンチャー、ブライアン・ケリー
■原作:フィリップ・K・ディック
■脚本:ハンプトン・ファンチャー、デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
■撮影:ジョーダン・クローネンウェス
■美術:ローレンス・G・ポール、デイヴィッド・L・スナイダー
■デザイン:シド・ミード
■特撮:ダグラス・トランブル
■編集:テリー・ローリングス
■音楽:ヴァンゲリス
■字幕:岡枝慎二
■主演:ハリソン・フォードルトガー・ハウアーショーン・ヤングエドワード・ジェームズ・オルモスダリル・ハンナブライオン・ジェームズジョアンナ・キャシディ、M・エメット・ウォルシュ、ウィリアム・サンダーソン、ジョセフ・ターケル、ジェームズ・ホン、他
■ストーリー:
2019年。この頃、地球人は宇宙へ進出し、残された人々は高層ビルの林立する都市に住んでいた。休みなく雨が降っているロサンゼルスでは東洋系を始めとして、さまざまな人々がうごめいていた。その1人デッカードは、ガフと名乗る男に本署へ連れてこられる。そこで彼は元上司のブライアントに、レプリカント4名が地球に侵入したので、彼らを見つけ出せと命じられる。レプリカントとは、遺伝子工学の新技術によって生産された人造人間で、宇宙探索や植民地惑星での危険な労働に従事し、あらかじめ死期もセットされている。ブレードランナーレプカリントの犯罪や叛逆にそなえ、彼らを識別し抹殺する刑事のことで、デッカードはなかでも一流だった。
■感想:
「エイリアン」のリドリー・スコット監督作品。近未来のLAを舞台にして、人造人間と人間との戦いをフィルム・ノワール調で描くSF映画。ハードボイルド・ムードを醸し出していたデッカードのモノローグをカットし、“ユニコーン”のモチーフを新たに挿入、そして幕切れを大幅に変更した。シド・ミードがデザインした近未来のロサンゼルスの背景は印象的でした。全体的な雰囲気もいいです。巨大電光掲示板に流れる「強力ワカモト」や「コカ・コーラ」の宣伝は好きです。近未来の世界観や背景などは以後のSF映画に随分影響を与えたと思います。冒頭でハリソン・フォードがうどんを食べるシーンは笑えました。ブレードランナーレプカリントの激しいアクションシーンなどがありそうですが、実際はそうでもなく静かに淡々と物語が進んでいきます。デッカード役のハリソン・フォードも渋いですが、レプリカント役のルトガー・ハウアーの演技も良かったです。ショーン・ヤングはめっちゃ綺麗でした。ラストのロイが寿命で動かなくなる切ないシーンは印象的でした。何年たっても色あせない映画だと思います。ディカードがレプリカントだったという説がありますが、個人的にはディカードが人間でないとラストでロイがディカードにレプリカントの気持ちを話す事に意味を持たないと思います。
■評価:★★★★★