映画「スキャナー・ダークリー」

スキャナー・ダークリー

■邦題:スキャナー・ダークリー
■原題:A SCANNER DARKLY
■上映時間:100分
■製作国:アメリ
■ジャンル:サスペンス、犯罪、SF
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■公開:2006/12/09
■監督:リチャード・リンクレイター
■製作:アン・ウォーカー=マクベイ、トミー・パロッタ、パーマー・ウェスト、ジョナ・スミス、アーウィン・ストフ
■製作総指揮: ジョージ・クルーニー、ジョン・スロス、スティーヴン・ソダーバーグ、ベン・コスグローヴ、ジェニファー・フォックス
■原作:フィリップ・K・ディック
■脚本:リチャード・リンクレイター
■撮影:シェーン・F・ケリー
■美術:ブルース・カーティス
■衣装:カリ・パーキンス
■編集:サンドラ・エイデア
■アニメーション:ボブ・サビストン
■音楽:グレアム・レイノルズ
■字幕:野口尊子
■主演:キアヌ・リーヴスロバート・ダウニー・Jrウディ・ハレルソンウィノナ・ライダー、ロリー・コクレイン、他
■ストーリー:
近未来のアメリカ。そこでは“物質D”と呼ばれる強力なドラッグが蔓延していた。覆面麻薬捜査官のボブ・アークターは、物質Dの供給源を探るため自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入していく。おとり捜査中は上司や同僚さえもその正体を知らなかった。しかしある時、ジャンキーとしてのボブが何者かに密告されたため、彼は自らを監視するハメになってしまう。やがて、ボブの中で捜査官とジャンキーという2つの人格が分裂を始め、次第に自らのアイデンティティを見失っていく…。
■感想:
2007年5本目の劇場鑑賞です。スクール・オブ・ロック」「ビフォア・サンセット」のリチャード・リンクレイター監督作品。SF作家フィリップ・K・ディックの『暗闇のスキャナー』を、「ウェイキング・ライフ」で試みたデジタル・ペインティング手法を用いて映画化した近未来サスペンス。このアニメーションはロストコープという法で作成しているのですが、1分間の映像を完成させるまでに30人がフルタイムで毎日作業しても500時間を要する作業だと知って驚きました。冒頭でのフレックが異様な昆虫にたかられている幻覚症状のシーンは面白かったです。150万人もの老若男女の人相をランダムに連続投影する仕掛けのスクランブル・スーツは印象的でした。前半は物質Dによるジャンキーたちの部分が描かれて、後半で事件の真相部分が見えてきた所でエンドロールとなんか中途半端な終わり方でした。映像の表現は面白いと思いますが、内容を理解するのは困難でした。
■評価:★★★☆☆