映画「シンドバッド七回目の航海」

シンドバッド七回目の航海

■邦題:シンドバッド七回目の航海
■原題:THE 7TH VOYAGE OF SINBAD
■上映時間:88分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
■配給:コロムビア映画
■製作:モーニングサイド・プロ
■公開:1958/12
■監督:ネイザン・ジュラン
■製作:チャールズ・H・シニア
■脚本:ケネス・コルブ
■撮影:ウィルキー・クーパー
■美術:ギル・パレンドー
■編集:エドウィン・H・ブライアント
■特撮:レイ・ハリーハウゼン
■音楽:バーナード・ハーマン
■主演:カーウィン・マシューズ、キャスリン・グラント、トリン・サッチャー、リチャード・アイヤー、アレックス・マンゴー、ハロルド・カスケット、他
■ストーリー:
バグダッドのシンバッド王子は、婚約者パリサ姫とペルシャに航海中、コロッサ島で1つ目の巨人に追われる魔法使いソクラを助けてやり、彼の魔法のランプは巨人に奪われてしまったが、ともに逃出すことに成功した。国にカエルト、ソクラはランプをとりもどすため再び島に行くことを願った。しかし王子がそれを許さなかったため、彼は姫の身体を一寸法師にして、それを元通りにするには、コロッサ島に住む双頭の鷲の卵の殻が必要だといって船を出すことを求めた。姫を小さい金の箱に入れ、部下のハルハとアリ、牢から出した暴れ者たちをつれて、王子はソクラといっしょに出発した。
■感想:
「王者の剣」のネイザン・ジュラン監督作品。製作者チャールズ・H・シニアと人形アニメーターの第一人者レイ・ハリーハウゼンのコンビが描き出した冒険ファンタジーの傑作。ダイナメーション手法による特殊効果は見事な出来だと思います。この映画の最大の見せ場は、レイ・ハリーハウゼンによるストップモーションの怪物たちとのバトルシーンですが、よく出来ています。最初に登場する一つ眼巨人サイクロプス、ちゃんと投げた槍が体に刺さる細かい演出も見事だと思います。その他にも、双頭のワシ、火を吹くドラゴン、ガイコツの兵隊などが登場してリアルな動きを披露してくれます。中でもガイコツの兵隊との剣戟シーンは動きのテンポが非常によくて見応えありました。ランプの精のジニーに石橋が壊れて渡れなくなって、洞窟から出たいとお願いすると、魔法で外に出してくれるかと思ったら、地味にロープを出したのには笑えました。ラストのサイクロプス対ドラゴンの対決も見応えありました。今見ても全然色あせてないのが素晴らしいと思います。
■評価:★★★★★