映画「ビヨンド」

ビヨンド

■邦題:ビヨンド
■原題:THE BEYOND
■上映時間:90分
■製作国:イタリア
■ジャンル:ホラー
■公開:劇場未公開
■監督:ルチオ・フルチ
■製作:ファブリッツィオ・デ・アンジェリス
■脚本:ルチオ・フルチ、ダルダーノ・サケッティ、ジョルジオ・マリウッツォ
■撮影:セルジオ・サルヴァティ
■特殊メイク:ジャンネット・デ・ロッシ
■音楽:ファビオ・フリッツィ
■主演:カトリオーナ・マッコール、デヴィッド・ウォーベック、サラ・ケラー、ヴェロニカ・ラザール、アンソニー・フリーズ、ジョヴァンニ・デ・ナヴァ、アル・クライヴァー、ミシェル・ミラベラ、他
■ストーリー:
1927年。ルイジアナ州にある「セブン・ドアーズ・ホテル」に滞在していた画家シュワイクが、突然村人の襲撃を受け、凄惨なリンチの後に処刑された。それから54年後。叔父の遺産として、閉鎖されていた「セブン・ドアーズ・ホテル」を相続したライザは、営業再開に向けてホテルの改修工事を進めていた。しかし、奇妙な出来事が相次ぎ、工事は思ったように進まない。塗装工が原因不明の転落事故を起こし、水浸しの地下室で腐乱死体が発見され、ライザにホテルを去るように警告する盲目の女性が現れ・・・。
■感想:
サンゲリア」のルチオ・フルチ監督作品。古ホテルの地下に隠されていた地獄へ通じる扉をめぐるマカロニ・ホラー。残虐描写が多く、ファビオ・フリッツィの特殊メイクも良く出来ています。冒頭で画家を町人がリンチするシーンが丁寧に描かれていて、内容より残虐描写に力を入れた、ルチオ節全開の作品です。盲目の女、謎の予言書、空き室からの呼び出しベル、地下から発見された腐乱死体などの設定があるがどれも説明不足でした。ジルの母親が何に驚いて硫酸を顔からかぶって死んだのか、突然現れるタランチュラや、意味不明なシーンが多くあり謎が残りました。登場するゾンビは夢遊病者みたいで不気味でした。ジョンはゾンビが頭を撃てば倒せるのを知りつつ、最初のゾンビにだけは頭を撃たない矛盾点が気になりました。女の子ジルには容赦なく頭を撃つのは凄い。ルチオ・フルチ監督必見の作品です。曲もいいです。
■評価:★★★★☆

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