映画「ミスト」

ミスト

■邦題:ミスト
■原題:THE MIST
■上映時間:125分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ホラー、ミステリー、ドラマ
■配給:ブロードメディア・スタジオ
■公開:2008/05/10
この子と約束した
必ず守ると──
霧(ミスト)の中には“何”が待っていたのか──
映画史上かつてない、震撼のラスト15分

■監督:フランク・ダラボン
■製作:フランク・ダラボン、リズ・グロッツァー
■製作総指揮:リチャード・サパースタイン、ボブ・ワインスタインハーヴェイ・ワインスタイン
■原作:スティーヴン・キング
■脚本:フランク・ダラボン
■撮影:ロン・シュミット
■クリーチャーデザイン:グレゴリー・ニコテロ
■美術:グレゴリー・メルトン
■編集:ハンター・M・ヴィア
■音楽:マーク・アイシャム
■字幕:松浦美奈
■主演:トーマス・ジェーンマーシャ・ゲイ・ハーデンローリー・ホールデンアンドレ・ブラウアー、トビー・ジョーンズウィリアム・サドラー、ジェフリー・デマン、フランシス・スターンハーゲン、アレクサ・ダヴァロス、ネイサン・ギャンブル、クリス・オーウェン、サム・ウィットワー、ロバート・トレヴァイラー、デヴィッド・ジェンセン、ケリー・コリンズ・リンツ、他
■ストーリー:
のどかな田舎町を襲った激しい嵐の翌日、デヴィッドは湖の向こう岸に発生した異様に深い霧に懸念を抱きながら息子と共にスーパーマーケットへ買い出しに出掛けた。するとやはり、その濃い霧は間もなく買い物客でごった返すマーケットに迫り、ついには町全体を飲み込むように覆っていく。人々がマーケットに缶詰状態となる中、霧の中に潜む不気味な触手生物を発見するデヴィッド。彼を信じた者たちはただちに店のバリケードを作り始め、武器になる物もかき集める。その一方、骨董品店の女主人カーモディは狂信めいた発言で人々の不安を煽ってしまう。そして夜、突如として霧の中の生物たちが襲撃を開始、店内は大混乱となるのだが…。
■感想:
2008年29本目の劇場鑑賞です。公開当日レイトショーで観ました。「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のフランク・ダラボン監督作品。人々が突然町を包み込んだ濃い霧とその中にうごめく不気味な生物たちの恐怖でパニックに陥っていくさまを描く。原作は未読です。限定空間における人間同士の対立が巧みに描かれていますが、スティーヴン・キングがこよなく愛する「遊星からの物体X」の背景を仄かに漂わせるところもありました。店の奥の倉庫で店員のノームが触手に襲われた時には「グリード」を思い出しました。触手の本体のテンタクルズが映らなかったのは残念でした。不気味なクリーチャー、テンタクルズ、バグ、バード、スパイダー、ビッグフットが登場しますが、一番怖いのはマーシャ・ゲイ・ハーデン演じるミセス・カーモディでした。アンドレ・ブラウアー演じるノートンの「遊星からの物体触手」かというセリフは笑えました。原作では絶望的な状況で身動きが取れないままで終わっていますが、映画では衝撃なラストでした。
■評価:★★★★☆