映画「ファニーゲーム」

ファニーゲーム

■邦題:ファニーゲーム
■原題:FUNNY GAMES
■上映時間:108分
■製作国:オーストリア
■ジャンル:サスペンス、ドラマ
■配給:シネカノン
■公開:2001/10/20
■監督:ミヒャエル・ハネケ
■製作:ファイト・ハイドゥシュカ
■脚本:ミヒャエル・ハネケ
■撮影:ユルゲン・ユルゲス
■主演:スザンヌ・ロタール、ウルリッヒ・ミューエ、アルノ・フリッシュ、フランク・ギーリング、他
■ストーリー:
穏やかな夏の午後。バカンスのため湖のほとりの別荘へと向かうショーバー一家。車に乗っているのはゲオルグと妻アナ、息子のショルシ、それに愛犬のロルフィー。別荘に着いた一家は明日のボート・セーリングの準備を始める。そこへペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。はじめ礼儀正しい態度を見せていたペーターだったが、もう一人パウルが姿を現す頃にはその態度は豹変し横柄で不愉快なものとなっていた。やがて、2人はゲオルグの膝をゴルフクラブで打ち砕くと、突然一家の皆殺しを宣言、一家はパウルとペーターによる“ファニーゲーム”の参加者にされてしまう。
■感想:
「ベニーズ・ビデオ」「71フラグメンツ」「カフカの「城」」のミヒャエル・ハネケ監督作品。そのあまりにも挑発的で暴力的な内容に世界各地で物議を醸した衝撃の問題作。監督自身、暴力が不快なものであることを再認識してもらいたかったというだけに、観た人間は不快と憤慨を覚えずにはいられない内容。殺人鬼の2人組みが主役で、2人とも最初から白い手袋をしているのは怪しすぎでした。テープの巻き戻しや、時折カメラに向かって語りかけたりウインクするなどの演出はリアリティをなくしてましたが、2人の会話に出てくる「虚構と現実は同じ」につながっていました。息子が撃たれたあと2人の男がいなくなったあとの長まわしのシーンはとても不気味でした。残虐描写はありませんが、観終わったあとの後味の悪さが残ります。リメイクされる「ファニーゲーム U.S.A.」も観たいです。
■評価:★★★★☆

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