映画「ブラインドネス」

ブラインドネス

■邦題:ブラインドネス
■原題:BLINDNESS
■上映時間:121分
■製作国:日本、ブラジル、カナダ
■ジャンル:サスペンス、SF、ドラマ
■配給:ギャガ・コミュニケーションズ
■提供:ギャガ・コミュニケーションズアスミック・エース エンタテインメント
■公開:2008/11/22
全世界、失明。
■監督:フェルナンド・メイレレス
■製作:ニヴ・フィッチマン、アルドレア・バラタ・ヒベイロ、酒井園子
■製作総指揮:ゲイル・イーガン、サイモン・チャニング・ウィリアムズ
■原作:ジョゼ・サラマーゴ
■脚本:ドン・マッケラー
■撮影:セザール・シャローン
■美術:トゥレ・ペヤク
■衣装:レネー・エイプリル
■編集:ダニエル・レゼンデ
■音楽:マルコ・アントニオ・ギマランイス
■主演:ジュリアン・ムーアマーク・ラファロアリシー・ブラガ伊勢谷友介木村佳乃、ドン・マッケラー、モーリー・チェイキン、ミッチェル・ナイ、ダニー・グローヴァーガエル・ガルシア・ベルナル、他
■ストーリー:
ある日、車を運転していた日本人の男が突然視力を失い、目の前が真っ白になる事態に見舞われる。しかし、彼を診た医者によれば、眼球に異常はなく原因は不明だった。その後、同様の患者が各地で続出、混乱が広がっていく。感染症の疑いが濃厚となり、政府は緊急隔離政策を発動し、発症者を片っ端からかつて精神病院だった隔離病棟へと強制収容していく。最初の患者を診た医者もやはり失明し、隔離病棟送りとなるが、その際、医者の妻は自分も失明したフリをして夫に付き添うのだった。彼女だけは、なぜか失明を免れていたのだ。こうしてただ一人、目が見えていながら隔離病棟内に入り込んだ医者の妻は、やがて想像を絶する惨状を目の当たりにするのだが…。
■感想:
2008年72本目の劇場鑑賞です。レイトショーで観ました。「シティ・オブ・ゴッド」「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス監督作品。ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説『白の闇』を国際色豊かなキャスト陣で描いたパニック・サスペンス。ある日突然失明する謎の病気が感染症のように世界中に蔓延していく中、隔離施設に閉じ込められた発症者たちが極限状況で露わにしていく様々な人間の本性を寓話的に描き出す。原作は未読です。全世界が失明するのかと思っていましたが、何故だか医者の妻役のジュリアン・ムーアだけは失明しない展開だったので、もし自分がジュリアン・ムーアの立場だったらどうすると考えさせられます。全世界で失明していますが、隔離施設に閉じ込められた発症者たちだけの展開でした。白の闇の原因を追究する描写は描かれていませんでした。白の闇の世界では盲人の方が頼りになる存在でした。人間は失明すると無力無能になり、食欲と性欲だけが残っていているだけでした。スーパーの食料に群がる人間の姿はゾンビと変わらない感じでした。ラストの展開も突然すぎて驚きました。
■評価:★★★☆☆