映画「007/慰めの報酬」

007/慰めの報酬

■邦題:007/慰めの報酬
■原題:QUANTUM OF SOLACE
■上映時間:106分
■製作国:イギリス、アメリ
■ジャンル:アクション、サスペンス
■配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
■公開:2009/01/24
傷ついた心が、共鳴する。
■監督:マーク・フォースター
■製作:マイケル・G・ウィルソンバーバラ・ブロッコリ
■製作総指揮:カラム・マクドゥガル、アンソニー・ウェイ
■原作:イアン・フレミング
■脚本:ニール・パーヴィスロバート・ウェイドポール・ハギス
■撮影:ロベルト・シェイファー
■プロダクションデザイン:デニス・ガスナー
■衣装デザイン:ルイーズ・フログリー
■編集:マット・チェシー、リチャード・ピアソン
■音楽:デヴィッド・アーノルド
■字幕:戸田奈津子
■主演:ダニエル・クレイグオルガ・キュリレンコマチュー・アマルリックジュディ・デンチジェフリー・ライトジェマ・アータートンイェスパー・クリステンセン、デヴィッド・ハーバー、アナトール・トーブマン、ロシー・キニア、ジャンカルロ・ジャンニーニホアキン・コシオ、グレン・フォスター、フェルナンド・ギーエン・クエルボ、スタナ・カティック、ニール・ジャクソン、他
■ストーリー:
何者かの陰謀によって愛するヴェスパーを亡くし、復讐を誓ったボンドは、彼女を操っていたミスター・ホワイトを捕らえ、真相を究明すべく尋問する。そして、彼の背後には世界中の有力者や諜報機関をも取り込む巨大な組織が存在していることを知るのだった。その調査のため、まずハイチに向かったボンドは、そこでカミーユという謎めいた女性と出会う。さらに彼女を通じ、組織の幹部ドミニク・グリーンを突き止めるボンド。グリーンの表の顔は、環境保護のため土地を買収する慈善団体“グリーン・プラネット”のCEO。だがその裏では、ボリビアの土地に眠る貴重な天然資源の独占を目論み、それを機に世界支配を企んでいた。上司Mから、グリーンの陰謀を阻止する任務を私情を挟まず遂行せよ、と念を押されるボンド。ところが、カミーユも実はグリーンと共謀するボリビアの将校に愛する家族を殺され、復讐の機会を窺っていると知ったボンドは、彼女と共にグリーン打倒へ奔走していく。
■感想:
2009年5本目の劇場鑑賞です。公開当日レイトショーで観ました。「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター監督作品。人気サスペンス・アクションのシリーズ第22作。本作は「カジノ・ロワイヤル」エンディングの1時間後から始まるというシリーズ中異例の続編。初めて運命を感じた女性を失い復讐心に駆られたボンドが、諜報員である自らの使命との間で揺れながら闇の組織へ立ち向かう姿をリアリスティックに描く。前作のエンディングの1時間後から始まるという展開でしたが、冒頭からアストン・マーティンDBSのカーアクションシーンから始まり、これまでのシリーズならボンドカーと言えば数々の秘密兵器を搭載していましたが、本作では特別な装置は一切登場しませんでした。秘密兵器を楽しみにしている人には寂しいかも知れません。ジェームズ・ボンド演じるダニエル・クレイグが渋くてカッコよかったです。久々にボンドの愛銃のワルサーPPKが復活していたのは嬉しいです。007シリーズの象徴でもあるガンバレル・シークエンスがないまま始まりますが、これはジェームズ・ボンドが2作を通じて真のプロフェッショナルとして成長して、本作の最後にプロフェッショナルの証として登場するのだと思います。
■評価:★★★★☆