映画「サスペリア・テルザ 最後の魔女」

サスペリア・テルザ 最後の魔女

■邦題:サスペリア・テルザ 最後の魔女
■原題:LA TERZA MADRE
■原題:MOTHER OF TEARS
■上映時間:98分
■製作国:イタリア、アメリ
■ジャンル:ホラー、サスペンス
■配給:キングレコード
■提供:キングレコード
■公開:2009/04/25
三度目の約束です
決してひとりでは
見ないでください――

■監督:ダリオ・アルジェント
■製作:ダリオ・アルジェント
■製作総指揮:クラウディオ・アルジェント、カーク・ダミコ、ジュリア・マルレッタ
■原案:ダリオ・アルジェント
■脚本:ダリオ・アルジェント、ジェイス・アンダーソン、アダム・ギーラッシュ
■撮影:フレデリック・ファサーノ
■プロダクションデザイン:フランチェスカ・ボッカ、ヴァレンティーナ・フェローニ
■衣装デザイン:ルドヴィカ・アマティ
■編集:ウォルター・ファサーノ
■音楽:クラウディオ・シモネッティ
■主演:アーシア・アルジェント、クリスチャン・ソリメノ、アダム・ジェームズ、モラン・アティアス、ヴァレリア・カヴァッリ、フィリップ・ルロワ、ダリア・ニコロディ、コラリーナ・カタルディ・タッソーニ、市川純、ウド・キア、他
■ストーリー:
イタリア中部の町ヴィテルボ。ある日、墓地のそばの工事現場から、19世紀のものと思われる柩と遺品入れが発見された。そしてそれらはローマの古代美術博物館へと送られ、そこで考古学の研究をしているサラたちが遺品入れを開封することに。その中には不気味な彫像と古代文字が印された法衣が納められていた。しかし同時に、長らく闇の彼方に葬られていた邪悪な魔女“涙の母”の封印を解いた形となり、ついには完全復活を遂げてしまう。こうして甦った“涙の母”はローマの町に呪いを放ち、人々はその妖力によって自殺や殺人、暴動までも引き起こしていくのだった。取り返しのつかない混乱状態を招いてしまったサラは、“涙の母”を再び闇へ葬り去るべく奔走するのだが…。
■感想:
2009年32本目の劇場鑑賞です。レイトショーで観ました。「サスペリア」「インフェルノ」のダリオ・アルジェント監督作品。イタリアン・ホラーの名匠ダリオ・アルジェントが手掛けた傑作「サスペリア」「インフェルノ」に続く、“魔女”三部作の最終章となるホラー・サスペンス。封印されていた魔女をふとしたことから現代に甦らせてしまったヒロインが宿命に目覚め、秘めたる力で対決に挑む姿を描く。ダリオ・アルジェントによる残酷美学の集大成ともいえるほど、残虐描写が満載で子供から大人まで容赦なしでした。人工的な色使いの前2作から一転し、本作では現実的な色合いを使用しただけあって、血はリアルでした。中でもウド・キア扮するヨハネス神父の脳天にナタを振り下ろすシーンは印象的でした。伝説の「三人の魔女」の中で最も残忍で美しいと言われる“涙の母”は意外と弱く、サラは己の超能力を使うことなく、法衣を燃やすだけであっさりと倒せてしまうというのはあっけなく残念でした。
■評価:★★★★☆