30デイズ・ナイト(2007)

30デイズ・ナイト

■邦題:30デイズ・ナイト
■原題:30 DAYS OF NIGHT
■上映時間:113分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ホラー、サスペンス
■配給:ブロードメディア・スタジオ
■提供:ポニーキャニオンブロードメディア・スタジオ、アートポート
■公開:2009/08/22
生き抜いてみせる――
■監督:デヴィッド・スレイド
■製作:サム・ライミ、ロブ・タパート
■製作総指揮:ジョー・ドレイク、オーブリー・ヘンダーソン、ネイサン・カヘイン、マイク・リチャードソン
■原作:スティーヴ・ナイルズ、ベン・テンプルスミス
■脚本:スティーヴ・ナイルズ、スチュアート・ビーティー、ブライアン・ネルソン
■撮影:ジョー・ウィレムズ
■プロダクションデザイン:ポール・デナム・オースタベリー
■美術:ナイジェル・チャーチャー、マーク・ロビンス
■衣装デザイン:ジェーン・ホランド
■編集:アート・ジョーンズ
■音楽:ブライアン・レイツェル
■舞台装置:ジャロ・ディック
■字幕:桑原あつし
■主演:ジョシュ・ハートネット、メリッサ・ジョージ、ダニー・ヒューストンベン・フォスター、マーク・ブーン・ジュニア、マーク・レンドール、アンバー・セインスベリー、マヌー・ベネット、ミーガン・フラニック、ジョエル・トベック、エリザベス・ホーソーンナサニエル・リーズ、クレイグ・ホール、チック・リトルウッド、ピーター・フィーニー、他
■ストーリー:
北米最北端の地、アラスカ州バロウでは、30日間も太陽が昇らない極夜(きょくや)のシーズンを迎えた。その初日、この街に2人しかいない保安官で夫婦のエバンとステラは、住民たちの飼い犬数十頭が惨殺されるという不可解な事件に出くわす。さらに、突然の停電と電話が不通になる事態が発生、エバンが急いで発電所へ駆けつけると、そこには見るも無惨な管理人の死体があった。そんな中、住民たちを次々に襲い始める謎の集団。街を混乱に陥れたその正体はヴァンパイアだった。彼らは極夜の時期を見計らって街に入り込み、襲われた住民はヴァンパイアと化していく。市街へと通じる道路も鉄道もなく完全な暗闇に覆われる陸の孤島となってしまった街中で、わずかに生き残ったエバンたちは為す術なく身を潜み続けるのだが…。
■感想:
2009年52本目の劇場鑑賞です。「ハード キャンディ」のデヴィッド・スレイド監督作品。サム・ライミがプロデュースしたサバイバル・ホラー。グラフィック・ノベル界で活躍するスティーヴ・ナイルズの同名コミックを映画化。アラスカの小さな街を舞台に、冬になると太陽が24時間昇らない日々が30日間続く“極夜”に乗じて現われたヴァンパイアたちの襲撃により逃げ場のない恐怖に陥った住民たちの死闘を、寂寥感に満ちた生々しいタッチで描き出す。北米最北端の地、アラスカ州バロウでは30日間も太陽が昇らない極夜を迎えてしまい、そこにヴァンパイアが押し寄せるという設定は面白い。雪に閉ざされた真っ暗闇の世界をヴァンパイアたちがのさばる。ヴァンパイアは人間のような清潔感は皆無で血を吸ったそのままで歩き回るから、まるでゾンビそのもの。襲い方も俊足ゾンビと同じでかなり凶暴で残忍。人間にとっては圧倒的に不利な状況下で生き残るのか、その緊張感がいい。住民たちがヴァンパイアに襲われる様子を上空から捉えた描写は、まるで阿鼻叫喚の地獄絵図が素晴らしい。ラストは、夜明けの抱擁が感動的なバンパイアホラーでした。
■評価:★★★★☆