映画「インセプション」

インセプション

■邦題:インセプション
■原題:INCEPTION
■上映時間:148分
■製作国:アメリ
■ジャンル:SF、サスペンス、アクション
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■公開:2010/07/23
犯罪現場は、
お前の頭の中。

■監督:クリストファー・ノーラン
■製作:エマ・トーマスクリストファー・ノーラン
■製作総指揮:クリス・ブリガム、トーマス・タル
■脚本:クリストファー・ノーラン
■撮影:ウォーリー・フィスター
■プロダクションデザイン:ガイ・ヘンドリックス・ディアス
■衣装デザイン:ジェフリー・カーランド
■編集:リー・スミス
■音楽:ハンス・ジマー
■字幕:アンゼたかし
■出演:レオナルド・ディカプリオ渡辺謙ジョセフ・ゴードン=レヴィットマリオン・コティヤールエレン・ペイジトム・ハーディ、ディリープ・ラオ、キリアン・マーフィトム・ベレンジャーマイケル・ケインピート・ポスルスウェイトルーカス・ハース、タルラ・ライリー、ティム・ケルハー、マイケル・ガストン、他
■ストーリー:
他人の夢の中に潜入してカタチになる前のアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。コブは、この危険な犯罪分野で世界屈指の才能を持つ男。しかし、今や国際指名手配犯として、またこの世を去った妻モルの殺害容疑者として逃亡の身となってしまい、大切なものすべてを失うこととなっていた。そんなコブに、サイトーと名乗る男からある依頼が舞い込む。成功すれば、再び幸せな人生を取り戻すことができる。しかしその依頼とは、これまでのように盗み出すのではなく、ターゲットの潜在意識にあるアイデアを植え付ける“インセプション”というものだった。かつてない危険なミッションと自覚しながらも、これが最後の仕事と引き受けたコブは最高のスペシャリスト集団で立ち向かうべく、すぐさまメンバー探しを開始。やがて、相棒のアーサー、“設計士”のアリアドネ、“偽造士”のイームス、“調合師”のユスフ、そしてサイトーを加えたメンバー6人でターゲット、ロバートの夢の中に潜入するコブだったが…
■感想:
2010年44本目の劇場鑑賞です。公開翌日レイトショーで観ました。「プレステージ」「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督作品。相手の夢の中に入り込み、潜在意識の中の価値あるアイデアを盗み出す一流産業スパイの男を主人公に、彼と彼のスペシャリスト集団が夢の中で繰り広げる最後にして最も危険なミッションの行方を、複雑かつ巧みなストーリー展開と驚異の映像で描き出していく。夢の世界で繰り広げられるスパイ・アクション映画。ルールが複雑な本作ではあるが、前半で時間を費やしてちゃんと説明してくれている。夢は多層構造になっており、一層目、二層目と夢の中からまた夢の中に入り込んでいける。さらに時間の経過も異なり、下の階層に行くほど時間はゆっくりと流れる。現実の5分が夢では1時間になる。面白かったのは上の階層で何か起こると、下の階層に影響が出ること。人の夢の中に潜り込んで、潜在意識からアイデアを盗み出す、レオナルド・ディカプリオ演じるコブだが、依頼はアイデアを盗むことではなく、逆にアイデアを植えつけるというものである。ちゃんと説明があってからミッションスタートなんだが、一層目~三層目と、異なる場所で同時に起きているシーンのショットを、交互につなぐ演出で展開されるので、全集中して見ないとややっこしくなってくる。驚異の映像で描かれた演出は申し分なく、イギリスの街の風景が吹き飛ぶシーンや、街が折り畳まれるシーンは圧巻の一言。本作で最大の謎でもあるラストシーン。あの終わり方はどっちなのかモヤモヤ感が残る。
■評価:★★★★☆