映画「カールじいさんの空飛ぶ家」

カールじいさんの空飛ぶ家

■邦題:カールじいさんの空飛ぶ家
■原題:UP
■上映時間:103分
■製作国:アメリ
■ジャンル:アドベンチャー、ファミリー、コメディ
■配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
■公開:2009/12/05
愛する妻が死にました──
だから私は旅に出ます。

■監督:ピート・ドクター
■共同監:ボブ・ピーターソン
■製作:ジョナス・リヴェラ
■製作総指揮:ジョン・ラセターアンドリュー・スタントン
■原案:ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン、トーマス・マッカーシー
■脚本:ボブ・ピーターソン、ピート・ドクター
■音楽:マイケル・ジアッチーノ
■編集:ケヴィン・ノルティング
■プロダクション・デザイナー:リッキー・ニエルヴァ
■字幕:石田泰子
■声の出演:エドワード・アズナー、ジョーダン・ナガイ、ボブ・ピーターソン、クリストファー・プラマーデルロイ・リンドー、ジェローム・ランフト、エリー・ドクター、ジェレミー・レアリー、他
■ストーリー:
古いけれど手入れの行き届いた一軒家に暮らす老人カール・フレドリクセン。開発の波が押し寄せる中、頑なに家を守り抜いてきた。そこは、いまは亡き最愛の妻エリーとの素敵な思い出に満たされた、かけがえのない場所だった。しかし、ついにカールは家を立ち退き、施設に入らなければならなくなる。そして迎えた立ち退きの日の朝、なんとカールは無数の風船を使って家ごと大空へと舞いあがるのだった。それは、エリーと約束した伝説の場所“パラダイス・フォール”への大冒険の始まり。ところがその時、少年ラッセルが空飛ぶ家の玄関に。驚いたカールは渋々ながらもラッセルを招き入れ、一緒に旅をするハメになるのだが…。
■感想:
2009年73本目の劇場鑑賞です。公開翌日劇場で観ました。「モンスターズ・インク」のピート・ドクター監督作品。偏屈で孤独なガンコ老人が、亡き妻との約束を果たすべく2人の思い出が詰まった我が家に大量の風船をつけ、偶然乗り合わせた少年をお供に大冒険に繰り出す姿を、アクションとユーモアを織り交ぜエモーショナルに綴る。絶対にありえないが、無数の風船を使って家ごと大空へと舞いあがる発想は面白い。冒頭の10分ほどで、カールと妻のエリーのそれまでの人生が描かれている。台詞はなく音楽だけだが良くできており、本編よりも一番印象的だった。本作は一見子供向けに見えるが、“喪失からの再生”をテーマにして描かれており、エリートとの想い出から抜け出し、カールじいさんの新しい人生が描かれる。目的地のパラダイス・フォールの見える場所まであっさりと着くが、そこから浮いた家をホース一本で引っ張って運んでいく。とっとと終わるかと思いきや、カラフルでヘンテコな鳥や、喋るワンコたち、ヴィランのジジィまで現れて、どんどんと横道にそれていく。思っていた展開と違い過ぎてビックリ。足の悪いカールじいさんのはずが、飛んだり跳ねたりのアクションを披露してくれる。ワンコも沢山なので、ワンコ好きは楽しめる。3D上映(字幕版)で鑑賞したので、大空が一層際立つ、奥行き感のある映像は見応えありました。
■評価:★★★☆☆