映画「Mr.インクレディブル」

Mr.インクレディブル

■邦題:Mr.インクレディブル
■原題:THE INCREDIBLES
■上映時間:115分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ファンタジー
■配給:ブエナ ビスタ インターナショナル
■提供:ディズニー映画
■公開:2004/12/04
■監督:ブラッド・バード
■製作:ジョン・ウォーカー
■製作総指揮:ジョン・ラセター
■脚本:ブラッド・バード
■音楽:マイケル・ジアッキノ
■字幕:稲田嵯裕里
■声の出演:クレイグ・T・ネルソンホリー・ハンター、サラ・ヴォーウェル、スペンサー・フォックス、エリザベス・ペーニャ、ブラッド・バードサミュエル・L・ジャクソンジェイソン・リー、他
■ストーリー:
スーパー・ヒーローの黄金時代。正義のために戦う彼らは、人々の尊敬と憧れの的だった。だがその桁ちがいのパワーは社会に損害を与えることも多く、ついに政府はスーパー・ヒーロー制度の廃止を宣言する。それから15年。人気・実力とも最高のヒーロー“Mr.インクレディブル”も、今や保険会社のしがない社員ボブ・パーとして暮らしている。元スーパー・レディの妻と3人の子供との生活は表向き幸せだったが、ボブはかつての充実感を忘れられず、悩んでいた。そんな折、元スーパー・ヒーローが次々に行方不明となる事件が起こる…。
■感想:
アイアン・ジャイアント」のブラッド・バード監督作品。ピクサー初の人間キャラクターを主人公に据え、引退したスーパー・ヒーローとその愛する家族が世界の命運をかけて立ち上がる姿をユーモラスかつハートフルに描く。ピクサー作品でこれまでに主人公で描かれたのが、人形や虫、お化けや魚だったが、本作は初の人間が主人公となっている。子供向けかと思いきや、大人でも十分に楽しめる作品である。最初は普通に活躍していたスーパー・ヒーローが、自殺を邪魔されたという理由で、ヒーロー活動を法律で禁止されてしまうという。一度は引退を余儀なくされたスーパー・ヒーローが再び立ち上がる。ヒーローも15年も戦わないでいるとメタボ体形になる。インクレディブルの家族は、スーパー・ヒーロー同士が結婚したので子供たちも当然ながら、スーパー・パワーの持ち主だがそれぞれ能力が異なる。Mr.インクレディブルは、頑強な肉体と驚くべき怪力の持ち主である。インクレディブル夫人(イラスティガール)は、ゴムのような伸縮自在の柔軟で強靭な肢体の持ち主である。ヴァイオレットは、紫色の強力なフォースフィールドでバリアを張ることができる。ダッシュは、時速300㎞以上で走ることができる。ジャック=ジャック・パーは、赤ん坊ながら未知のスーパーパワーの持ち主。フロゾンは、サミュエル・L・ジャクソンがそのままアニメになった感じで笑える。声もサミュエル・L・ジャクソンだし。CGで描かれた映像は奇麗で、キャラクターがデフォルメされたデザインにもかかわらず、髪の毛や皺など細かい描写が丁寧に描かれているのは凄い。アクションシーンは、アニメーションならではの映像表現で迫力あるものになっている。ダッシュと円盤型の飛行機との高速移動でのチェイスシーンは面白い。クライマックスで、球体のロボットとファミリーで協力して戦うのも良かった。
■評価:4.0/5.0