映画「ターミナル」

ターミナル

■邦題:ターミナル
■原題:THE TERMINAL
■上映時間:129分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ドラマ、コメディ
■配給:UIP映画
■公開:2004/12/18
■監督:スティーヴン・スピルバーグ
■製作: ローリー・マクドナルド、ウォルター・F・パークス、スティーヴン・スピルバーグ
■製作総指揮:ジェイソン・ホッフス 、アンドリュー・ニコル 、パトリシア・ウィッチャー
■原案:アンドリュー・ニコルサーシャ・ガヴァシ
■脚本:サーシャ・ガヴァシ、ジェフ・ナサンソン
■撮影:ヤヌス・カミンスキー
■音楽:ジョン・ウィリアムズ
■出演:トム・ハンクスキャサリン・ゼタ=ジョーンズスタンリー・トゥッチ、チー・マクブライド、ディエゴ・ルナ、バリー・シャバカ・ヘンリー、ゾーイ・サルダナ、クマール・パラーナ、エディ・ジョーンズ、マイケル・ヌーリー、ジュード・チコレッラ、ギレルモ・ディアズ、ヴァレラ・ニコラエフ、他

■ストーリー:
東欧クラコウジアからニューヨークに来たビクターは、入国ゲートで職員に呼び止められた。渡航中にクーデターが起こり祖国が消滅、パスポートが無効になってしまったというのだ。彼の目的地は「ラマダ・ホテル」。ニューヨークは目の前なのに、パスポートがなければアメリカに入国もできず、国情が安定するまでは帰国することもできない。彼は、空港で生活することを余儀なくされる。ビクターがニューヨークに来た目的は?彼が大切にしている缶の中身は?片言の英語しか話せないビクターは、「約束がある」と言うだけだった。

■感想:
マイノリティ・リポート」のスティーヴン・スピルバーグ監督作品。突然の祖国消滅により出入国を禁じられ空港内で生活する羽目になった男が、ある約束を果たす機会を待ちわびながら周囲の人々とほのぼのとした交流を深めていく姿をユーモアを織り交ぜ綴る。トム・ハンクスが演じるビクター・ナボルスキーが、とある事情で母国クラウコジアとアメリカの間で板ばさみとなり、ある目的のためニューヨークに入れる日をひたすら待ち続けるお話。英語のしゃべれないトム・ハンクスがとても可愛かった。言葉が通じないのは大変だと分からせてくれる。本作は、とてもわかりやすいストーリーに、恋愛と友情にユーモアが散りばめられている。空港内を行きかう人々の様子がリアルに描かれており、てっきり空港を借り切って撮影していたのかと思いきや、全てセットだと知った時は、そのスケールには驚かされます。ビクターを支える個性的な空港スタッフたちの存在も大きかったが、彼らも個々に様々な問題を抱えている。ビクターと空港スタッフとの人間ドラマが丁寧に描かれている。いい人ばかりではなく、空港責任者演じるスタンリー・トゥッチヴィランにしてくるあたりは上手いと思う。寒い時期にはもってこいの心温まる作品だと思います。
■評価:4.5/5.0