映画「死霊のえじき」

shochan6272005-05-21

■邦題:死霊のえじき
■原題:DAY OF THE DEAD
■上映時間:102分
■ジャンル:ホラー
■製作国:アメリ
■配給:東北新社東映クラシック
■公開:1986/04
■監督:ジョージ・A・ロメロ
■製作:リチャード・P・ルビンスタイン
■製作総指揮:サラ・M・ハッサネン
■脚本:ジョージ・A・ロメロ
■撮影:マイケル・ゴーニック
■特殊メイク:トム・サヴィーニ
■編集:パスクァーレ・ブバ
■音楽:ジョン・ハリソン
■字幕:菊地 浩司
■主演:ロリー・カーディル、テリー・アレキサンダー、ジョセフ・ピラトー、リチャード・リバティ、アントン・ディレオ・ジュニア、ハワード・シャーマン、ジャーレイス・コンロイ、ジョン・アンプラス、グレゴリー・ニコテロ、他
■ストーリー:
2XXX年、地球上はすでにゾンビ達の世界となり、わずかに残った軍人と科学者が14マイルにも及ぶ広大な地下施設で望みのない生活をしていた。科学者グループのサラは軍側のリーダー、ローズ大尉とは厳しい対立関係にあったが、フランケン博士の異名をとる老科学者がバブと名付けたゾンビを飼育するために軍人の死体を使ったことから決裂、騒ぎに紛れて地上のゾンビが地下になだれ込んでしまう。三者乱れての激しい攻防の末、軍側は全滅、科学者側も生き残ったのはサラとヘリのパイロット、ジョンと無線技師のビリーの3人だけ。だが、ヘリに乗り込もうとしたサラ達の前にゾンビの手が迫ってくる・・・。
■感想:
地球全土がゾンビで完全に埋め尽くされた近未来、巨大な地下基地では生き延びた軍部と科学者の対立が続いている。絶望的な状況の中ついに人間関係は崩壊し、基地内に多量のゾンビが流れ込んで来た……。ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ三部作の最終章。ゾンビ三部作と言ってもストーリーが繋がっているわけではない。“ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生”はスリラー、“ゾンビ”はアクション、本作の“死霊のえじき”はSFと言える。前作の“ゾンビ”が名作すぎて、物足りなさを感じる作品となりました。地球全土、どこに行ってもゾンビだらけで、ロメロのゾンビなんでノロノロと動きが遅い好きなタイプ。ゾンビたちは、人間を一口だけ食べるだけでなく跡形も残らず奇麗に食べてくれる。舞台が地下基地なんで、閉塞感が半端ない。地下基地に立てこもった人間同士のいがみ合いで、軍人と科学者の会話劇である。軍人と科学者が対立する中で技術者は中立な立場である。どういった経緯でどれくらい立てこもっいるのか分からないが、軍人も科学者も疲弊しきっており、極限状態であるのは伝わってくる。立てこもるならショッピングセンターがいいに決まっている。リーダーになってはいけないローズ大尉、マッドサイエンティストのローガン博士、道連れ自滅男のミゲル、このどうしようもないおっさんたちが印象的。クライマックスの大量虐殺シーンは何度見ても楽しい。特殊メイクのトム・サヴィーニがいい仕事をしている。
■評価:★★★☆☆