映画「逃亡者」

逃亡者

■邦題:逃亡者
■原題:THE FUGITIVE
■上映時間:130分
■製作国:アメリ
■ジャンル:サスペンス・アクション
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■公開:1993/09
■監督:アンドリュー・デイヴィス
■製作:アーノルド・コペルソン
■製作総指揮:キース・バリッシュ、ロイ・ハギンズ
■原案:デヴィッド・トゥーヒー
■脚本:ジェブ・スチュアートデヴィッド・トゥーヒー
■撮影:マイケル・チャップマン
■編集:デニス・ヴァークラー、デイヴィッド・フィンファー
■音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
■美術:デニス・ワシントン
■字幕:菊地 浩司
■主演:ハリソン・フォードトミー・リー・ジョーンズジュリアン・ムーア、ジェローン・クラッベ、ジョー・パントリアーノアンドレアス・カトスラス、セーラ・ウォード、トム・ウッド、ダニエル・ローバック、L・スコット・コードウェル、ロン・ディーン、ミゲル・ニーニョ、他
■ストーリー:
シカゴの著名な外科医リチャード・キンブル博士は、富と名声に恵まれた順風満帆の人生を送っていた。ある夜緊急手術を終えて帰宅してみると、家から見知らぬ片腕の男が飛び出して行き、中では妻ヘレンが倒れていた。虫の息の彼女はキンブルの腕の中で息絶えた。キンブルは妻殺しの容疑で逮捕され起訴された。片腕の男を見たというキンブルの主張も空しく、次々と不利な状況証拠を突きつけられたこともあって死刑判決が下った。州立刑務所へ身柄を移送される途中護送車が列車と衝突する事故が起き、かろうじて助かったキンブルはその場から脱出した。こうして身の潔白を証明するために片腕の男を探し求めるキンブルの逃走の旅が始まった。一方キンブルの逃走を察知した官憲は、ジェラード連邦保安官補を捜査の最前線に配置して、キンブルを追跡する。
■感想:
沈黙の戦艦」「コラテラル・ダメージ」のアンドリュー・デイヴィス監督作品。アメリTVシリーズの「逃亡者」をハリソン・フォードを迎えて完全オリジナル映画化した娯楽作。無実の罪で死刑判決を受けた医師が、護送中に決死の逃亡。妻を殺害した真犯人を追う決意をするが、その背後には彼の逮捕に執念を燃やす連邦保安官が迫っていた。何回観てもつい見入ってしまう。最初から最後まで緊張感があり見応え十分。キンブル医師演じるハリソン・フォードの逃亡劇と、ジェラード捜査官演じるトミー・リー・ジョーンズの追跡劇が楽しめる。キンブル医師は逃亡しながらも身の潔白を証明する為に、真相を究明していくが、その為には病院や刑務所など、リスクの高い場所に出向かないといけない。ただ逃亡するだけでは解決しないのである。逃げる先々で医者としての能力を発揮するのも面白い。執拗に追いかけるジェラード捜査官、冷静沈着ながらもコミカルな部分もあり、ハマリ役だとも言える。追う者と追われる者のニアミス具合も丁度良かった。ジュリアン・ムーアもちょい役だったが好演。ラストシーンでジェラード捜査官の優しさ(内緒)に心なごむ。列車の脱線やダムへの投身などアクションシーンも用意されているが、単なるアクション映画で終わらないのが良かった。
■評価:★★★★★