映画「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

■邦題:リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
■原題:THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON
■上映時間:107分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ドラマ、サスペンス
■配給:アートポート
■公開:2005/06/11
■監督:ニルス・ミュラー
■製作:アルフォンソ・キュアロン、ホルヘ・ベルガラ
■製作総指揮:ケヴィン・ケネディレオナルド・ディカプリオアレクサンダー・ペイン、アルノー・デュテイユ、アヴラム・ブッチ・カプラン、ジェイソン・クリオット、フリーダ・トレスブランコ、ジョアナ・ヴィセンテ
■脚本:ケヴィン・ケネディ、ニルス・ミュラー
■撮影:エマニュエル・ルベッキ
■編集:ジェイ・キャシディ
■衣装:アジー・ゲラード・ロジャース
■音楽:スティーヴン・M・スターン
■主演:ショーン・ペンナオミ・ワッツドン・チードル、ジャック・トンプソン、マイケル・ウィンコット、ミケルティ・ウィリアムソン、エイプリル・グレイス、リリー・ナイト、ブラッド・ヘンケ、他
■ストーリー:
1973年、44歳のサムは1年前に別居した妻マリーと3人の子供との生活を取り戻すため、事務機具のセールスマンという定職に就いた。だが不器用なサムはなかなか思うように成績を上げられず、詐欺師のような上司のやり方にも我慢がならない。誠実に生きたいと願うサムにとって、“世界一の商売人”と皮肉混じりに上司が語るニクソン大統領は、アメリカを不誠実な国に導く悪しき存在へとなっていった。次第に仕事の愚痴が多くなるサムに対し、黒人の親友ボニーはなだめすかし、仕事を続けるよう説得する。そんなある日、裁判所からマリーとの一方的な婚姻解消通知が届き、激しく落ち込むサム。仕事も、家族との関係もうまく行かないサムは、ボビーと一緒に新事業を立ち上げるという夢に最後の希望を託すのだったが…。
■感想:
ニルス・ミュラー監督デビュー作品。1974年に実際に起きた事件を基に、民間機を乗っ取りニクソン大統領の暗殺を企てるひとりの男の姿を追うドキュメンタリータッチのヒューマン・サスペンス。ショーン・ペンの演技は素晴らしいです。この映画の見所はショーン・ペンの演技につきると思います。普通のサラリーマンに不運が続き、狂気と化していく心理演技過程が見事です。不運と言っても妻子と別れ、職場も辞め、兄には絶縁され、新事業の資金も調達できないという、ありふれた内容で、生活能力のない本人にも原因があります。妻マリー役のナオミ・ワッツの演技もよかったです。タイトルが「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」だったので飛行機に乗ってからの展開を期待していたのですが、機内での展開は短く、最後はあっけなく終ったって感じがしました。それにしても乗客をほったらかしで逃げるスチュワーデスにはあきれました。
■評価:★★★☆☆