映画「パフューム ある人殺しの物語」

パフューム ある人殺しの物語

■邦題:パフューム ある人殺しの物語
■原題:PERFUME: THE STORY OF A MURDERER
■上映時間:147分
■製作国:ドイツ、フランス、スペイン
■ジャンル:サスペンス、ドラマ、歴史劇
■配給:ギャガ・コミュニケーションズ
■提供:ギャガ・コミュニケーションズ
■公開:2007/03/03
■監督:トム・ティクヴァ
■製作:ベルント・アイヒンガー
■製作総指揮:フリオ・フェルナンデス、アンディ・グロッシュ、サミュエル・ハディダ、マヌエル・マーレ、マーティン・モスコウィック、アンドレアス・シュミット
■原作:パトリック・ジュースキント
■脚本:トム・ティクヴァ、アンドリュー・バーキンベルント・アイヒンガー
■撮影:フランク・グリーベ
■美術:ウリ・ハニッシュ
■衣装:ピエール=イヴ・ゲロー
■編集:アレクサンダー・ベルナー
■音楽:トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、ラインホルト・ハイル
■演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
■指揮:サイモン・ラトル
■ナレーション:ジョン・ハート
■字幕:戸田奈津子
■主演:ベン・ウィショーダスティン・ホフマンアラン・リックマンレイチェル・ハード=ウッドアンドレス・エレーラ、サイモン・チャンドラー、デヴィッド・コールダー、カロリーネ・ヘルフルト、他
■ストーリー:
18世紀のパリ。悪臭立ちこめる魚市場で一人の赤ん坊が産み落とされる。危うく捨てられかけた赤ん坊は、間一髪で拾われ、グルヌイユと名付けられて育児所に引き取られる。グルヌイユは友だちもいない孤独な子どもだったが、何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける超人的な嗅覚の持ち主だった。やがて青年となったグルヌイユは、ある時運命の香りと出会った。それは赤毛の少女の体から匂い立っていた。しかし彼は、怯えて悲鳴を上げようとした少女の口をふさぎ、誤って殺してしまう。以来、彼は少女の香りを再現することに執着し、香水調合師バルディーニに弟子入りするのだが…。
■感想:
2007年17本目の劇場鑑賞です。公開当日観ました。「「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴン」のトム・ティクヴァ監督作品。ある“香り”にとりつかれた一人の青年が、その香りを追い求めるあまり、恐るべき凶行へと駆り立てられていくさまを緻密かつ緊張感みなぎる映像で綴る。映像化は困難といわれた原作ですが、原作は未読です。とにかく映像の凄さに驚かされました。冒頭のパリの魚市場でジャン=バティスト・グルヌイユが生まれて、赤ん坊の映像には驚きました。巧みなカメラワークによる様々な匂いの元の映像や、鼻を強調する描写で匂いを感じさせられます。様々な匂いが登場しますが、嗅いでみたい匂いから嗅ぎたくない匂いまであります。ジャン=バティスト・グルヌイユ演じるベン・ウィショー演技は素晴らかったです。不気味さは「X-ファイル」のスクィーズに登場する突然変異男トゥームズを思い出しました。共演のダスティン・ホフマンアラン・リックマンも素晴らしかったです。映画に登場した究極の香りを一度嗅いでみたいです。
■評価:★★★★☆