映画「トゥモロー・ワールド」

トゥモロー・ワールド

■邦題:トゥモロー・ワールド
■原題:CHILDREN OF MEN
■上映時間:109分
■製作国:アメリカ、イギリス
■ジャンル:SF、サスペンス
■配給:東宝東和
■提供:ユニバーサル・ピクチャーズ
■公開:2006/11/18
■監督:アルフォンソ・キュアロン
■製作:マーク・エイブラハム、エリック・ニューマン、ヒラリー・ショー、トニー・スミス、イアイン・スミス
■製作総指揮:アーミアン・バーンスタイントーマス・A・ブリス
■原作:P・D・ジェイムズ
■脚本:アルフォンソ・キュアロン、ティモシー・J・セクストン
■撮影:エマニュエル・ルベツキ
■美術:ジェフリー・カークランド、ジム・クレイ
■衣装:ジェイニー・ティーマイム
■編集:アルフォンソ・キュアロンアレックス・ロドリゲス
■音楽:ジョン・タヴナー
■字幕:戸田奈津子
■主演:クライヴ・オーウェンジュリアン・ムーアマイケル・ケインキウェテル・イジョフォーチャーリー・ハナム、クレア=ホープ・アシティー、パム・フェリス、ダニー・ヒューストン、ピーター・ミュラン、ワーナ・ペリーア、ポール・シャーマ、ジャセック・コーマン、他
■ストーリー:
西暦2027年、人類はすでに18年間も子供が誕生していなかった。原因は分からず、人類滅亡の時が刻一刻と迫っていた。希望を失った世界には暴力と無秩序が拡まっていた。そんなある日、エネルギー省の官僚セオは、彼の元妻ジュリアン率いる反政府組織“FISH”に拉致される。ジュリアンの目的は、ある少女を“ヒューマン・プロジェクト”という組織に引き渡すために必要な“通行証”を手に入れることだった。最初は拒否したものの、結局はジュリアンに協力するセオだったが…。
■感想:
2006年65本目の劇場鑑賞です。公開当日観ました。「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロン監督作品。女流ミステリ作家P・D・ジェイムズの『人類の子供たち』を映画化した近未来SFサスペンス。子供が誕生しなくなった近未来の地球を舞台に、人類の未来を左右する一人の少女を巡る攻防に巻き込まれた主人公の運命をスリリングに描く。タイトルが紛らわしいですね。てっきりSF映画だと思っていましたが、どちらかと言うと戦争映画に近いと思います。シネマベリテ風の映像や、長回しを多く駆使した描写は臨場感があり良かったです。車の中で暴徒たちに襲われるシーンや、クライマックスの路上で紛争が行われる中を移動するシーンなど、緊張感があり見応えありました。クライヴ・オーウェンジュリアン・ムーアマイケル・ケインと豪華なキャスティングと迫真の演技合戦も見応えありました。しかし、ジュリアン・ムーアが車の中で暴徒たちに襲われるシーンであっけなく即死する展開には驚きました。「ヒューマン・プロジェクト」という世界組織があるのですが、あまり詳しくは描かれていませんでした。エンドロールの後に聞こえてくる子供たちの声は人類滅亡が救われた事だと思います。
■評価:★★★★☆