映画「ゾンビーノ」

ゾンビーノ

■邦題:ゾンビーノ
■原題:FIDO
■上映時間:93分
■製作国:カナダ
■ジャンル:コメディ、ドラマ、ホラー
■配給:ショウゲート
■公開:2007/10/27
僕のはじめての友達は
ゾンビだった…

■監督:アンドリュー・カリー
■製作:ブレイク・コーベット、メアリー・アン・ウォーターハウス
■製作総指揮:ピーター・ブロック、パトリック・カサヴェッティ、ジェイソン・コンスタンティンシェリー・ギレン 、ダニエル・アイロン
■原案:デニス・ヒートン
■脚本:アンドリュー・カリー、ロバート・チョミアック、デニス・ヒートン
■撮影:ジャン・キーサー
■特殊メイク:トッド・マスターズ
■美術:ロブ・グレイ
■衣装:メアリー・E・マクロード
■編集:ロジャー・マティアシ
■音楽:ドン・マクドナルド
■字幕:東野聡
■主演:キャリー=アン・モスビリー・コノリー、ディラン・ベイカー、クサン・レイ、ヘンリー・ツェーニー、ティム・ブレイク・ネルソン、ソニヤ・ベネット、ロブ・ラベル、他
■ストーリー:
かつて地球では何かの拍子にゾンビが大量発生し、人間を襲い始めた。ゾンビ戦争と呼ばれたゾンビと人間の戦いは長きにわたったが、ゾムコン社が開発した特殊な首輪が、そんな人間の危機を救った。その首輪をはめたゾンビはおとなしく従順になり、現在では家事も出来るペットとして一般家庭でごく普通に飼われるようになっていた。ウィラードという平和な田舎町に暮らす友だちのいない少年ティミー。彼の家でも、完璧主義の母ヘレンが世間体を気にしてゾンビを飼うことに。最初はゾンビに関心のなかったティミーだったが、ある日、いじめっ子から守ってくれたのをきっかけに友情が芽生え始める。そのゾンビをファイドと名付け、少しずつ心を通わせていくティミーだったが…。
■感想:
2007年77本目の劇場鑑賞です。公開翌日観ました。「スリープマーダー/悪意なき殺人者」のアンドリュー・カリー監督作品。ほのぼのファミリー映画とバイオレンスなゾンビ・ホラーを組み合わせた斬新な設定と痛烈な風刺が評判を呼んだカナダ産の異色ブラック・コメディ。50年代アメリカの古き良き平和な郊外住宅地を思わせるのどかな街を舞台に、特殊な首輪でペット化したゾンビと孤独な少年が次第に友情を育んでいくさまと、そんな2人が巻き起こす大事件の顛末を、現代社会への皮肉を盛り込みつつハートフルかつ過激に描いていく。ぜんぜん怖くないほのぼのゾンビ映画。宇宙からの放射線でゾンビが大量発生し、ゾンビ戦争に勝利した人間たちは、ゾムコン社が開発した特殊な首輪が人間の危機を救う。舞台は50年代のアメリカだが、とてもカラフルな世界で描かれている。ゾンビたちは人間と共に共存するが、共存といっても結局のところゾンビは、人間の都合のいいように召使いとして扱われる。ティミーの飼うゾンビのファイドは“死霊のえじき”のボブまんまで、ティミーとファイドが絆を深めていく姿が描かれる。ゾンビと信頼関係が生まれると食べられることはない。ご近所のテオポリスさんは、タミーという美人ゾンビを飼っており、歯をカチカチするタミーが素敵。最後のゾムコン社で野生ゾンビが発生するくだりは、もっと見せて欲しかった。
■評価:★★★☆☆

ゾンビーノ デラックス版 [DVD]

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  • 発売日: 2008/04/23
  • メディア: DVD