映画「ブロークン」

ブロークン

■邦題:ブロークン
■原題:THE BROKEN
■原題:THE BRφKEN
■上映時間:88分
■製作国:イギリス、フランス
■ジャンル:サスペンス
■配給:リベロ
■公開:2008/11/15
鏡の中の世界は、
もう一人の見知らぬ<自分>を映し出す…

■監督:ショーン・エリス
■製作:レーヌ・バウセガー、ショーン・エリス
■製作総指揮:フランク・ショロ
■脚本:ショーン・エリス
■撮影:アンガス・ハドソン
■プロダクションデザイン:モーガンケネディ
■衣装デザイン:ヴィッキー・ラッセ
■編集:スコット・トーマス
■音楽:ガイ・ファーレイ
■主演:レナ・ヘディリチャード・ジェンキンス、ミシェル・ダンカン、メルヴィル・プポー、アシエル・ニューマン、他
■ストーリー:
ロンドンに暮らすX線技師のジーナ。父の誕生日に家族で楽しい食卓を囲んでいたところ、突然大鏡が激しく割れて大破する。その場にいた全員が驚きながらも“鏡が割れると7年間不幸が続く”という不吉な迷信を笑いながら口にする。翌日、ジーナは帰り道に自分と同じ車に乗る自分と瓜二つ女性を目撃し、衝動的に後をつける。そして、彼女のアパートに侵入したジーナは、そこに自分と全く同じ部屋を見ることになる。訳も分からぬまま帰路についたジーナは、不注意から事故に遭ってしまう。幸い大事には至らなかったものの、事故前後の記憶が欠落してしまったジーナ。その後も彼女の周りでは説明のつかない奇妙な出来事が次々と起こり続けるのだったが…。
■感想:
フローズン・タイム」のショーン・エリス監督作品。鏡をモチーフに、不可思議な現象に襲われるヒロインが体験する恐怖を、シンメトリーを意識したこだわりのヴィジュアル表現で描き出すサスペンス・スリラー。ファッション写真家から転身したショーン・エリス監督の映像美は必見。サスペンス映画と思っていたが、鏡の向こう側から何者かが現れ、本人を殺して成り代わるというのは“SF/ボディ・スナッチャー”。何気にシャワーシーンが多く、“サイコ”を彷彿させる、おっぱいと血糊祭りのホラー描写は良かった。ヒロインが事故に遭って記憶が欠落してから、家族や恋人、親友が瓜二つの替え玉に替わっているという妄想を抱く展開。オチに繋がるヒントが盛り込まれているが、ちょっと分かり辛い内容ではある。オチにはちょっとした仕掛けが用意されている。鏡の向こう側から来た者の正体や目的も分からず、オチの後の展開がどうなるのかが気になる。
■評価:★★★☆☆