映画「ロストボーイ」

ロストボーイ

■邦題:ロストボーイ
■原題:THE LOST BOYS
■上映時間:97分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ホラー、アクション
■配給:松竹富士
■提供:ワーナー・ブラザース映画
■公開:1987/08
■監督:ジョエル・シューマカー
■製作:ハーヴェイ・バーンハード
■製作総指揮:リチャード・ドナー
■脚本:ジャニス・フィッシャー、ジェームズ・ジェレミアス、ジェフリー・ボーム
■撮影:マイケル・チャップマン
■編集:ロバート・ブラウン
■美術:ボー・ウェルチ
■衣装:スーザン・ベッカー
■音楽:トーマス・ニューマン
■字幕:戸田奈津子
■主演:ジェイソン・パトリック、コリー・ハイム、コリー・フェルドマンキーファー・サザーランドダイアン・ウィーストジェイミー・ガーツ、ジェイミソン・ニューランダー、エドワード・ハーマン、バーナード・ヒューズ、ビリー・ワース、アレックス・ウィンター、他
■ストーリー:
ルーシーは離婚し、2人の息子マイケル、サムとともに祖父の家に同居するため、カリフォーニア州の海辺の町サンタ・カーラに移ってきた。祖父は剥製を作っていてTVガイドを読めばTVはいらないという変わり種。サンタ・カーラは一見平和だが、行方不明になる人々が増えていた。ルーシーはマックスが経営するビデオ屋に職を得た。マイケルは美女に惹かれて後を追うが、彼女はパンク族のデイヴィッドのバイクに同乗して去っていった。一方サムは漫画雑誌屋でエドガーとアランという兄弟に会う。2人は吸血鬼の漫画を読めと勧める。翌晩、マイケルは昨日の美女スターと一緒になるが、またもやデイヴィッドらが現われマイケルを洞窟に誘った。彼はスターがとめるのを聞かず、デイヴィッドがさし出す酒を飲んだ。翌日2時にマイケルは目を覚ました。太陽光線を嫌うマイケル。サムはエドガーらに相談した。漫画には吸血鬼になりきってないハーフは親吸血鬼を倒せばいいとある。サムらは親を探すことにした・・・。
■感想:
セント・エルモス・ファイアー」のジョエル・シューマカー監督作品。3人の少年が海辺の町に巣くう吸血鬼集団を退治するホラー・コメディ。バンパイア退治は“グーニーズ”にお任せあれ。ホラー映画なんだが、全然子供向けのバンパイア映画なんで怖くない。舞台となる西海岸の田舎町の雰囲気はいい感じ。バンパイアの正体が暴走族というのは面白い。赤い液体入ったビン(実はデビットの血)を飲んだだけで、ヴァンパイアの仲間になったり、親ヴァンパイアかどうか試すくだりで、ヴァンパイア家に招待すると、聖水やニンニクの効果がなくなるといった、バンパイア映画のセオリーを崩さなく、新たに設けた弱点や訪問のルールを上手く絡めている。若きキーファー・サザーランドのヴァンパイア姿は見逃せない。コリー・ハイムがびびりながら両手の人差し指で十字架を作るシーンは好き。自称ヴァンパイア・ハンター役のコリー・フェルドマンはいい味出してました。ヴァンパイアの棲みかの洞窟に入るシーンは“グーニーズ”。親ヴァンパイアを倒してからの父親の最後のセリフは面白い。今観るとチープに見えるのは否めないが、ジュブナイル映画好きな人にはお勧めできる。
■評価:★★★★☆