映画「硫黄島からの手紙」

硫黄島からの手紙

■邦題:硫黄島からの手紙
■原題:LETTERS FROM IWO JIMA
■上映時間:141分
■製作国:アメリ
■ジャンル:ドラマ、戦争
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■提供:ドリームワークス・ピクチャーズ
■公開:2006/12/09
■監督:クリント・イーストウッド
■製作:クリント・イーストウッドスティーヴン・スピルバーグロバート・ロレンツ
■製作総指揮:ポール・ハギス
■共同製作:ティム・ムーア
■原案:アイリス・ヤマシタ、ポール・ハギス
■脚本:アイリス・ヤマシタ
■撮影:トム・スターン
■美術:ヘンリー・バムステッド
■衣装:デボラ・ホッパー
■編集:ジョエル・コックス
■音楽:クリント・イーストウッド
■字幕:戸田奈津子
■主演:渡辺謙二宮和也伊原剛志加瀬亮中村獅童裕木奈江、他
■ストーリー:
戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将が降り立つ。アメリカ留学の経験を持つ栗林は、無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質を改め、合理的な体制を整えていく。上官の理不尽な体罰に苦しめられ絶望を感じていた西郷も、栗林の登場にかすかな希望を抱き始める。栗林の進歩的な言動に古参将校たちが反発を強める一方、ロサンゼルス・オリンピック馬術競技金メダリストの“バロン西”こと西竹一中佐のような理解者も増えていった。そんな中、圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、栗林は島中を張り巡らせた地下要塞の構築を進めていく…。
■感想:
2006年70本目の劇場鑑賞です。公開翌日観ました。「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督作品。硫黄島での戦いを日米双方の視点から描く2部作の「父親たちの星条旗」に続く第2弾。アメリカ留学の経験を持ち、親米派でありながらアメリカを最も苦しめた指揮官として知られる知将・栗林忠道中将が家族に宛てた手紙をまとめた『「玉砕総指揮官」の絵手紙』を基に、本土防衛最後の砦として、死を覚悟しながらも一日でも長く島を守るために戦い続けた男たちの悲壮な最期を見つめる。クリント・イーストウッド監督が最大の敬意のもとに描き出す硫黄島は良かったです。栗林忠道中将を演じる渡辺謙、西竹一中佐演じる伊原剛志は良かったです。洞窟の中で手榴弾で次々自決していくシーンは観ていて辛いものがありました。数十年前にこの様な出来事が本当に行われていたと思うと、胸が苦しくなります。改めて、戦争について考えさせられる作品でした。ラストの硫黄島の地中から掘り起こされた、届けられる事のなかった数百通の手紙が散るシーンは印象的でした。
■評価:★★★★★