映画「BUG/バグ」

BUG/バグ

■邦題:BUG/バグ
■原題:BUG
■上映時間:102分
■製作国:アメリ
■ジャンル:サスペンス
■配給:ブロードメディア・スタジオ
■公開:2008/07/05
人間が人間でいられなくなる──
■監督:ウィリアム・フリードキン
■製作:ホリー・ウィーアズマ、キンバリー・C・アンダーソン、マルコム・ペタル、ゲイリー・ハッカベイ、マイケル・バーンズ、アンドレアス・シャルト
■製作総指揮:マイケル・オホーヴェン、ジム・セイベル
■原作戯曲:トレイシー・レッツ
■脚本:トレイシー・レッツ
■撮影:マイケル・グレイディ
■美術:フランコ・カルボーネ
■衣装:ペギー・シュニッツァー
■編集:ダーリン・ナヴァロ
■音楽:ブライアン・タイラー
■主演:アシュレイ・ジャッドマイケル・シャノンリン・コリンズ、ブライアン・F・オバーン、ハリー・コニック・Jr、他
■ストーリー:
アメリカ、オクラホマ州。レストランバーでウェイトレスをするアグネスは、最近仮釈放された元夫ジェリーの暴力から逃れるため、一人でモーテル暮らしをしていた。そんなある日、同僚女性からピーターという流れ者の男を紹介されるアグネス。彼の心に自分と同じような癒えない傷があることを感じ取り、徐々に心を許していく。そんな中、ピーターは目に見えないほど小さな“虫”の存在に異常な警戒心と恐怖心を露わにしていく。やがてピーターは“虫”に関するある秘密をアグネスに打ち明けるのだったが…。
■感想:
2008年51本目の劇場鑑賞です。「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督作品。体内に小さな虫が侵入して増殖していると思い込み恐怖と狂気を暴走させていく一組の男女の姿を描き出す。本作は同名舞台劇の映画化。タイトルは“バグ”だが、虫がたくさん出てくるパニック映画ではない。虫は一匹も出てこないので虫が苦手な人でも大丈夫。舞台はほとんどモーテルの一室で展開していく中で、見所はアシュレイ・ジャッドと、マイケル・シャノンの迫真の演技で、いかにも虫がいるように思えてくる。アシュレイ・ジャッド演じるアグネスは、元夫ジェリーの暴力から逃れるため一人でモーテル暮らしをしており、レズビアンの同僚からマイケル・シャノン演じるピーターを紹介されて、次第にピーターに惹かれ始めていく。やがてピーターは虫がいると騒ぎだすが、ピーターとの関係を壊したくないアグネスは、見えるはずのない虫を見えると言って合わせて、虫の存在がどんどん二人を狂わせていくお話。部屋中にハエトリ紙をぶら下げるのは笑った。マイケル・シャノンが同名舞台劇でも同じ役で出演しており、映画版でも同じ役で出演するのは面白い。
■評価:★★★☆☆