映画「フロンティア」

フロンティア

■邦題:フロンティア
■原題:FRONTIERE(S)
■上映時間:108分
■製作国:フランス、スイス
■ジャンル:ホラー、アクション、サスペンス
■配給:トルネード・フィルム
■提供:アスミック・エース
■公開:2008/09/13
この世の果ての絶望
■監督:ザヴィエ・ジャン
■製作:ローラン・トレロン
■製作総指揮:ユベール・ブロー
■脚本:ザヴィエ・ジャン
■撮影:ローラン・バレ
■美術:オフィヴィエ・アフォンソ
■衣装:エレオノール・ドミンゲス
■編集:カルロ・リッツォ
■音楽:ジャン=ピエール・タイエブ
■主演:カリーナ・テスタ、サミュエル・ル・ビアン、エステル・ルフェビュール、オレリアン・ウィイク、ジャン=ピエール・ジョリス、パトリック・リガルデ、ダヴィド・サラシーノ、ジョエル・ルフランソワ、モード・フォルジェ、シェムズ・ダマニ、アデル・ベンチェリフ、アメリ・ドール、ロジーヌ・ファヴェ、他
■ストーリー:

大統領選挙で極右勢力が躍進、保守との決選投票に進んだことでフランス国内に混乱が拡がり、各地で暴動が発生、政府は外出禁止令を発令して事態の収拾に当たっていた。そんな中、移民家庭出身の若者5人がオランダへの脱出を計画する。道中、暴動の混乱に乗じて強盗を働くが、失敗してメンバーのひとり、サミが警官の銃弾を受け負傷する。リーダーのアレックスとサミの妹ヤスミンでサミを病院に運ぶことになり、残る2人ファリッドとトムだけでひとまず先を急ぐことに。そして、国境近くに小さな宿を見つけた2人は、そこでアレックスたちを待つことにするのだったが…。
■感想:
2008年69本目の劇場鑑賞です。レイトショーで観ました。ザヴィエ・ジャン監督デビュー作品。大統領選挙の混乱で不穏な情勢のフランスを舞台に、海外脱出を試みる移民の若者グループがふと立ち寄った安宿で、残忍な殺人鬼の餌食になる恐怖を残酷描写満載で描く。フランス版「悪魔のいけにえ」なんですが、登場する殺人鬼一家は特に怪しくは描かれておらず、いまいちキャラクターがはっきりしませんでした。殺人鬼一家に恐怖感を感じなかったのが残念。スプラッター描写はあるが割と控えめで、上品なスプラッターって感じ。フランスのホラー映画は、アメリカ映画のホラー映画と違ってエロさが控えめなのが残念。冒頭で描かれる、大統領選挙で極右勢力が躍進、保守との決選投票に進んだことでフランス国内に混乱が拡がり、各地で暴動が発生と社会派映画みたいに思えるが、ただ単に若者が田舎の宿で殺人鬼一家とサバイバルを繰り広げるホラー。
■評価:★★★☆☆